これからの展望

レトロウイルスによる方法では宿主細胞のゲノムに遺伝子断片
が挿入されるため遺伝子情報は保持される一方で、組み込める
DNA断片のサイズには制限があり(3kb>)転写調節領域等を用
いた組織特異的な遺伝子導入等に制限があります。

またプラスミド等を生体エレクトロポレーション法で導入する場合、
標的細胞のゲノムに入り込まないため、発生の後期や孵化後の
ひよこなどの長期間DNAを保持する必要がある実験には不都合
になります。

これらの課題を克服するためにトランスポゾンなどを用いた新し
い遺伝子転移手法を検討する予定です。


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