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講座の概要

新潟地域医療学講座 地域医療部門について

新潟地域医療学講座 地域医療部門は、新潟県の要請に基づき、新潟の地域医療の現場に根ざした研究による地域医療提供体制整備への貢献、卒前教育から専門研修までを切れ目無く支援することによる地域医療に従事する医師の育成、新潟の地域医療に求められる医師の育成、県内医療機関における専門研修の充実、シミュレーション教育の充実による良質な医療人材の育成等に関する研究を行うとともに、その研究成果の普及啓発を行い、地域医療の向上と県民の健康増進に寄与することを目的とし、新潟大学大学院医歯学総合研究科を研究拠点として活動しています。

取組内容

① 魚沼等の地域医療の現場に根ざした地域医療提供体制整備に資する研究・提言

現在、魚沼医療圏では新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院を中心とした医療再編が進行しています。今後は、県央医療圏においても同様の医療再編が計画されています。二次医療圏の現状は地域毎に大きな格差があり、一般論で対策ができるようなものではありません。当講座では現場に根ざした地域医療提供体制を考え、提言していきます。

② 新たな専門医制度に対応した、地域で専門医の認定・更新を可能とする体制整備の研究

平成30年度から開始される新専門医制度では地域医療への配慮が強く求められています。新潟大学では19の基本領域の全てにおいて専門研修プログラムを整備すると共に、地域医療への悪影響を及ぼさないよう配慮しています。また既に卒業し現場で活躍し始めた地域枠医学生・県費修学生などが県が指定する地域での勤務を続けながら、その専門性の獲得へとキャリアが繋げられるようプログラムの整備を進めています。

③ 地域医療魚沼学校等の取組を参考とした地域に密接に関わる医師の育成に関する研究

魚沼医療圏では地元医師会、地元行政、そして大学(当講座)が連携した地域医療魚沼学校の取り組みが進められています。これらの取り組みを参考とし、地域に密接に関わる医師の育成を関係者を交えて推進していきます。平成29年度からは初期臨床研修医を対象として地域の現場で基本的診療能力や、論文作成等まで様々なコンテンツを学ぶことができるTMM講座を開設していています。

④ 卒前教育、卒後臨床研修及び専門研修における一貫した地域医療従事医師養成のためのプログラムの研究

本県、特に地域においては高齢化が急速に進行しており、保健・医療・福祉の連携を的確に把握した上で、医療と健康を担うことができる医師が求められています。本講座では、このような医師養成のためのプログラムの研究開発を行います。

⑤ 卒前教育、卒後臨床研修及び専門研修における地域医療・プライマリケアへの対応能力を兼ね備えた高度専門医養成のためのプログラム(大学・地域連携循環型医師養成システム)の研究

地域医療の現場においては、専門医療とともに頻繁に遭遇する疾患に対するプライマリケアが不可欠であるという意識の醸成、そして、それらの疾患に対応できる臨床能力の修得、さらに、大学病院と地域医療機関を循環しながらプライマリケアにも対応できる能力を兼ね備えた高度専門医を養成するプログラムが必要です。本講座では、このプログラムの研究開発を行います。

⑥ 地域医療における大学病院・中核病院との連携テレビシステムによる県内医療ネットワークの構築・利用に関する研究

本講座では、新潟県内の限られた医療資源をより有効に活用し、地域医療を担っている医師を多方面から支援するために、遠隔テレビシステムを用いた地域医療における大学病院・中核病院とのより広範で有効な遠隔医療活用方法の研究、及び県内を網羅した緊密な医療ネットワークの構築に関する研究を行い、県内いずれの地域においても良質な医療を提供できる新潟県医療ネットワークを構築します。

⑦ 地域医療におけるITを活用した地域住民の医療情報共有化による病病連携、病診連携の推進に関する研究

本講座では、今後想定される地域における医療機能の集約化に対する地元住民の不安を解消し、すべての地域において求められる良質な医療を提供するために、その地域の医療機関を受診した住民の各種検査結果や処方、処置の内容等の医療情報をITにより共有化することで、地域における病病連携、病診連携の推進を図ることの可能性に関する研究を行います。

⑧ 地域医療の現場における医師の勤務継続・地域定着のための要因と有効な生涯教育の在り方に関する研究

本講座では、地域医療の現場において、医療を実践しながら、地域医療勤務医の労働条件や処遇の改善など、勤務医継続や地域医療定着のために必要な要因についての研究と、地域医療勤務医にとってのより有効な生涯教育のあり方について研究を行い、その実践、さらにその検証を行います。

⑨ 地域医療の現場における臨床研究の開発と臨床研究者養成のためのプログラムの研究

本講座スタッフによる地域医療現場の支援を通して、地域医療の実態、課題及び問題点を把握し、地域医療における臨床研究テーマの検討と、その実践、さらにその検証を行います。そして、臨床研究者養成のためのプログラムの研究開発を行います。

⑩ 「新潟医療人育成センター」を拠点とした、専門研修・臨床現場における医療の質向上に寄与する高度シミュレーション医学教育プログラムに関する研究

⑪ 高度災害医療人材の育成カリキュラム、各種セミナーの開発および、県内における高度災害医療人材(医師・看護師ほか)の育成・人材確保に関する研究

⑫ 魚沼等の地域を拠点とした災害医療各種セミナー・研修の開発と地域を支える災害医療人材確保に関する研究

⑬ 将来の新潟県を支える医学部(医師・看護師等)を目指す「次世代」を育てるためのセミナー等の企画・立案

平成25年度に募集された文科省の特色GP「未来医療研究人材養成拠点形成事業」に「オール新潟による次世代医療人の育成プログラム」にて応募し採択されました。この事業を通じ、医学生のみならず、看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科医師、歯科技工士、社会福祉士、薬剤師など様々な職種を目指す医療系学生を対象としたワークショップを開催してきました。
平成30年度以降は、介護予防などをことなり医療系学生が共に学べることを目指した新しい取り組みを開始していきたいと考えています。

⑭ ①~⑬までの研究成果についての、医学部学生、臨床研修医、専門研修医、県内医療機関及び県内への普及啓発

各研究成果は、毎年、医学部学生、臨床研修医、専門研修医、県内医療機関及び県民に普及啓発を図り、その実践検証を行うことにより、新潟大学医学科カリキュラムの改革、卒後臨床研修における地域医療研修プログラムの充実及び専門研修プログラムの改革による一貫した地域医療を担う医師の養成、県内医療ネットワークの構築とITを活用した病病連携、病診連携の推進による地域医療における医療資源の有効活用、地域医療の現場から抽出された要因への取り組みによる勤務医継続や地域医療定着の実現、地域医療における臨床研究の実施と臨床研究者の養成等を図ります。

※注釈

⑩〜⑫については当講座内の別部門になる「災害医学・医療人育成部門」の担当となるため、本ページでは省略してあります。