- 受 賞 日
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- 2023/02/11
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- 賞 の 名 前
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- 2023年度 運動器の健康・優秀賞
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- 受 賞 者 名
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- 新潟大学大学院医歯学総合研究科 フレイル予防のための運動器科学講座
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- 所 属 分 野
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- 同上 整形外科学
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- 研 究 題 目
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- 新潟県小千谷市における乳児股関節エコー検診
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- 受 賞 概 要
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- https:// www.bjd-jp.org/ award/ award_select_2023
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- 受 賞 理 由
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- 上記、運動器の健康・日本協会ホームページ
「運動器の健康・優秀賞」選評より
発育性股関節形成不全(DDH)の早期発見のために、新潟大学大学院医歯学総合研究科フレイル予防のための運動器科学講座は、乳児期に行われる股関節検診にエコー検査を導入した。特徴は、これを一次検診で実施している点である。一般にDDHの検診は、股の開き方や脱臼の有無などを視診や触診で調べ、異常やその疑いがあるケースを対象に二次検診としてエコーやX線などの検査が行われている。一方、この取り組みは、比較的経験の影響を受けにくいエコー検査を一次検診の段階で行うことで、早期発見の確実性向上を図っている。X線とは違って非侵襲であることも、乳児期の検査としては重要である。専門医の偏在や少子化などを背景に、乳児検診の質の確保が課題となる中、将来的にも、その意義を評価するものである。
これまでに、新潟県小千谷市で約3年の間に900人が受診し、1人の脱臼を早期発見した。ただ、成果はそれにとどまらないと考えられる。泣くこと以外に自ら症状を訴えることができない乳児期は、保護者にとっては心配事が尽きない。それだけに、エコー検診は安心感につながったものと推察される。
普及に向けて、技術開発の研究が進められ、エコー検診の実施者を増やすためのセミナーの開催などが計画されている。引き続き、エビデンスを積み上げて、この取り組みの効果に関する科学的説得力をさらに高め、今後の展開の加速につなげることを期待したい。
(審査委員:中村 幸司)
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- 受賞にあたって
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- 本研究科フレイル予防のための運動器科学講座と小千谷市健康未来こども課とのコラボによる乳児検診事業 股関節エコー検診が運動器の健康日本協会の優秀賞を受賞しました。
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- 受 賞 風 景
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