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1. 研究概要

 小児科学分野は以下のように6つの研究グループ(感染症/腎・膠原病/血液・腫瘍/循環器/内分泌代謝/新生児)に分かれて、患者の診療に直結するようなテーマを扱う臨床研究および分子生物学的手法を用いた基礎的研究が行われている。詳しい研究内容については、小児科学ホームページをご覧ください。

2.研究グループ

  • 感染症班
  • 腎・膠原病班
  • 血液・腫瘍班
  • 循環器班
  • 内分泌代謝班
  • 新生児班

3.基礎研究グループ

研究テーマ

@)感染症班

real-time PCRを用いた小児重症感染症におけるウイルスの迅速診断
新生児・小児におけるパレコウイルス3型感染症の病態解明

A)腎・膠原病班

腎生検組織を用いた慢性糸球体腎炎の発症・進展機序の解明
マクロファージ抗原を用いた尿中新規バイオマーカーの開発と臨床応用
小児慢性腎疾患(CKD)の難治化機序の解明
ネフローゼ症候群の全県疫学調査と予後決定因子の解析
ループス腎炎の治療ターゲットの再考と治療法の確立
Preemptive 移植にむけた小児慢性腎不全の管理法の確立

B)血液・腫瘍班

体外増幅・遺伝子改変NK細胞を用いた新たながん治療の開発 抗CD19キメラ型受容体(chimeric antigen receptor)シグナル伝達の改良に関する研究
抗CD19キメラ型受容体遺伝子導入T細胞療法の開発
NK細胞機能を決定する遺伝的因子の研究

C)循環器班

未分化細胞バイオマーカー LR-11による川崎病の血管障害の病態解明と後遺症の予後予測の研究
胎児・新生児期に発症する難治性遺伝性不整脈の研究
学校心臓病検診における新規致死性不整脈のリスクの検討
心臓のイオンチャンネルの発達変化が心機能に与える影響の研究

D)内分泌代謝班

先天性甲状腺機能低下症の病因病態治療に関する臨床的および分子遺伝学的研究
21水酸化酵素欠損症に関する臨床的および分子遺伝学的検討
小児脳腫瘍治療者における内分泌学的な晩期障害に関する研究
軟骨低形成症の早期診断早期診断クライテリアの作成
新潟県における新生児マススクリーニング対象疾患の疫学的研究
新潟県における小児期発症1型糖尿病の疫学的研究
小児期発症の新規バセドウ病を対象とした抗甲状腺剤単独療法と抗甲状腺剤とコレステロール吸収阻害剤併用療法の多施設共同非盲検ランダム化比較試験

E)新生児班

新生児医療の標準化の研究:INTACT(厚労省指定研究)
新生児蘇生法の研修プログラムの作成と研修システムの構築、その効果に関する研究(厚労省分担研究)
羊水の粘度の違いによる最適な吸引方法の研究
脳室周囲白質軟化症と炎症性サイトカインの遺伝子多型の関連性の研究
極低出生体重児の新生児期のナトリウムバランスと成長後の血圧の関係に関する研究
新生児インスリン依存性低血糖症の病態解明と治療方法の研究
母体への硫酸マグネシウム投与が新生児の電解質に与える影響
低体温療法施行児における内分泌動態に関する研究
低体温療法施行児におけるサイトカインの推移と脳障害との関係に関する研究
Early aggressive nutritionによる極低出生体重児の栄養状態の改善の研究 Bayley発達検査の導入
精神疾患合併母体から出生した児の長期予後の研究
高機能シミュレーターによる新しい新生児蘇生教育プログラムの開発(文科省科研)

4.研究の成果

[分野] 小児科学分野(感染症分野)

[研究テーマ] リアルタイムPCR法による感染症迅速診断 −大学からの情報発信−

[内容]
 小児科では2012年4月よりリアルタイムPCRを用いた迅速診断の検査体制を作り、県内外の医療機関から重症感染症を中心に検査を実施している。
 新潟県内外の小児患者とその家族の血清・髄液を主な検査対象とし、症状に合わせて20種類の微生物から小児感染症専門医が項目を選択し、専任技師1名が検査を実施。TaqManプローブを使用したリアルタイムPCR法で単一のPCRプロトコールを用い、定性的に微生物のDNA/RNAを検出し、臨床の現場に結果を反映させている。
 2013年4月〜12月の検体数、検査の対象となった微生物および陽性となった微生物は以下の通り。また、結果通知までの時間は48時間以内が95%を占めた。
 地域の小児科診療の中心的存在である大学でPCRによる微生物診断を行い、結果を迅速に報告することで、臨床の現場への還元と情報収集が可能であった。今後は、結果の還元が診療に与える効果と検査費用の負担などの検討が必要である。

[写真など]

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[分野] 小児科学分野

[研究テーマ] マクロファージ抗原を用いた新規尿中バイオマーカーの開発と臨床応用

[内容]
 本邦における透析患者は現在30万人を超え、慢性腎疾患(CKD)の増加は大きな社会問題となっている。CKDの最大の問題の一つは、患者自身に腎不全が進行するまで自覚症状が無いことである。近年急性腎傷害(AKI)の尿中バイオマーカーの開発が盛んに行われているが、CKDの進展を反映する鋭敏な尿中マーカーはあまり知られていない。
 特に小児においては、CKDの進行を予測する非侵襲的な検査法の確立は重要であり、当科では現在マクロファージ(Mφ)に特異的な抗原(CD163)をマーカーとした腎疾患の慢性病変(糸球体硬化、間質線維化)の進行を反映する尿中バイオマーカーの開発に取り組んでいる。

[写真など]

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