新潟県厚生農業協同組合連合会 佐渡総合病院

内分泌代謝科

院長

百都 健

福武 嶺一

間島 貴之

研修医へのメッセージ

本土に向かった海岸線を前浜といいます。前浜は越後から最も近かったので、明治以前の本土との行き来には前浜の松ヶ崎が使われていました。日蓮はここから佐渡に上陸したとされています。世阿弥や順徳上皇も、ここに上陸したのでしょうか。松ヶ崎から国仲へは、それほど険しくないが峠越えが必要です。峠を越えると集落が見えてきます。その集落のはずれに小さくても立派な社があります。物部神社ですが、その縁起によれば、同社は722年、皇室批判をしたとして流された穂積朝臣老を祀ったものとされています。佐渡には長い歴史と歴史を感じさせるものが沢山残っています。

毎年春になると島のあちこちから太鼓の音が聞こえてきます。五穀豊穣を願った鬼太鼓。鬼や鬼を支える兄貴分が少なくなった今も引き継がれている行事です。佐渡には古くからの行事が連綿と引き継がれています。

島の北端に海に突出した大きな一枚岩があります。大野亀と呼ばれています。六月に入ると甘草(トビシマカンゾウ)の群落が一斉に黄色い花を咲かせます。大群落です。ドンデン山の石楠花、蓮華峯寺の紫陽花。佐渡は花の島です。

こんな島に約六万の人が住んでいます。多くもなく、少なすぎることもありません。この人達と、生まれる前から亡くなった後までの生きがいや健康づくりを考えてみませんか。

佐渡総合病院は昭和10年11月に開院し、今年で82年を迎えます。県内でも古い病院の一つです。以来、佐渡の中核病院として人材の確保に努め医療機器を整備して現在に至っています。平成23年に現地に新築移転し、建物、設備を一新しました。入院、外来共に医療を受けていただく環境が整うと共に、職員にとっても働きやすい病院ができました。更に充実すべく、若い医療人の力を期待しています。

病院情報

住所

佐渡市千種161