新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

HOME > 医療関係者の皆様へ > 臨床研究について > ソラフェニブの手足症候群に対する、鰹節だしの有効性の検証

医療関係者の皆様へ

臨床研究について

臨床研究

研究課題名 ソラフェニブの手足症候群に対する、鰹節だしの有効性の検証
実施開始日 2012/8/30
実施終了日
主任研究者 上村顕也
担当者名 上村顕也
研究目的・方法 本研究課題では日本古来の食品によって、分子標的薬の副作用である、手足症候群の出現頻度を抑制する可能性を検証し、患者様のQOL改善につなげることを目的とする。
対象 肝細胞癌に対して、ソラフェニブの内服を開始するために消化器内科に入院する患者様。
患者様へ 分子標的薬であるソラフェニブは、局所制御が困難な肝細胞癌の症例に対して、その生命予後の延長を期待できる薬剤です。しかし、一方で多くの分子標的薬同様、多彩な副作用を認め、手足症候群は高頻度で発生します。直接生命を脅かす副作用ではありませんが、患者さんのQOLの低下は内服の継続が困難になるなど、肝細胞癌の治療に対して大きな影響を与えます。これまでの私たちの研究結果から、濃縮鰹節だしを飲用すると、手足の血流量が多くなり、手足症候群の出現頻度を抑制することが示唆されております。そこで、患者様のQOLを改善し、内服継続による肝細胞癌の予後を改善することを目的として、本研究を申請いたします。
同門会の皆様へ