新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

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同門会について

新潟大学第三内科は昭和41年に開講され、初代教授には肝臓病研究をご専門とする市田文弘教授が就任されました。 当時、旧制六医科大学の医学部に三番目の内科学講座が設置されることになり、新潟大学にも第三内科が開講されました。

昭和63年からは第二代教授として炎症性腸疾患がご専門の朝倉均教授が、そして平成14年から第三代教授として肝疾患をご専門とする青栁豊教授が、第4代教授として同じく肝臓を専門とする寺井崇二教授が教室を担当されております。このように新潟大学第三内科は歴史的に消化器病の研究、臨床、教育を担っている教室です。

第三内科同門会は正式には昭和54年に発足し、初代同門会長が笹川力先生(現新潟市民病院名誉院長)、第二代会長に田代成元先生(元田代消化器科病院院長)、第三代会長に上村朝輝先生(元済生会新潟第二病院院長)、第4代会長には吉川明(長岡中央綜合病院院長)が就任しています。

初期の第三内科同門会はその歴史からも当然ですが、少人数でまた活動も小規模でした。昭和43〜44年頃から全国的に吹き荒れていた大学紛争の影響で大学の研究室が半年間も封鎖され、その前後約3年間は研究が停止しておりました。これを契機に大学を離れる方も出てきましたが、同門会の設立・整備も思うにまかせず、結果的に正式な同門会は昭和54年に第一回が開催されています。同門会誌の発行も遅ればせながら昭和56年に創刊号が発刊され、毎年発行されています。

同門会員は平成27年9月現在約450名を擁し、新潟県内のみならず県外の関連病院でも多数の消化器内科の専門医師が活躍しており、その評価は高いものがあります。また、診療所を開設している同門の医師も多く、日常の地域医療に力を尽くしております。このように第三内科同門の医療を通じての社会貢献は大きいものがあります。 さらに、他大学医学部その他の分野に教授を輩出しておりその面でも実績をあげており、また関連病院の院長職も多くを占めております。

さて、第三内科同門会の特色はと申しますと、同門同士の絆が非常に強いということです。これは初代教授の市田文弘先生が大学人、また研究者として教室員に対し非常に厳しいものを求められる一方で、医局員全体におけるコミュニケーションをとても大切にされる一面をお持ちであったためと考えられます。その結果当時の第三内科はよく「市田ファミリー」と呼ばれることもあり、これが同門会員相互の絆の強さとして脈々と今も受け継がれているものと思います。また、同門会には市田教授のご寄付による「市田賞」が設けられており、毎年若手医師の基礎的および臨床的研究に対して表彰が行なわれています。

平成19年6月には第三内科開講40周年記念同門会が開催されました。戦前からの歴史がある他の内科学講座に比べて新設内科であるとはいえすでに45年を超える歴史を刻み、今後も多くの同門会員のさらなる活躍と発展が期待されています。

長岡中央綜合病院院長
吉川 明
 (2015年9月)

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