水戸済生会総合病院消化器内科 近況報告
水戸済生会総合病院 消化器内科主任部長
柏村 浩 先生
この度、寺井崇二先生よりお声がけいただき、Sun Ship通信に当科を紹介させていただく事になりました。当院は新潟から遠い北関東の茨城県にありますが、新潟大学大学院医歯薬総合研究科との結びつきを大切にしている病院です。
当院は、前身である済生会茨城診療所から1957年に水戸済生会病院となりましたが、以来４人の歴代病院長は全員新潟大学出身であり、新潟大学大学院医歯薬総合研究科の関連病院としての様々な交流をしてきた結果、各診療科に新潟大学出身者が多く在籍しております。当科にも複数の新潟大学出身医師が勤務しており、当科としても新潟大学消化器内科の北関東支部として是非皆様方のお役に立ちたいと考えております。
当院のある水戸市は人口約27万人のコンパクトな街ですが徳川御三家ゆかりの偕楽園を初め緑と史跡の多い茨城県の県都です。当院は、救命救急センターを擁し、茨城県のドクターヘリや水戸市のドクターカーの運行を担う472床の急性期型病院です。母子周産期センターや緩和ケア病棟や透析センターが有り、水戸市や隣接医療圏から多数の患者さんを受け入れています。
診療科は21科あり、それぞれの専門学会から認定指導施設としての認定を受けています。当院の消化器センターには、内視鏡室と透視室とエコー室が１カ所に集約され、診断治療が効率よく行えます。内視鏡ブースは6つあり、通常内視鏡と同時にERCPやESDを平行で行えます。放射線科にはCT 2台、MRI ２台、血管造影装置 2台（他にハイブリッドカテ室が1台）、RI装置、リニアック、結石破砕装置（ESWL）があります。医師の出身医局は様々で、新潟大学、筑波大学、千葉大学、北里大学、東京医科大学から派遣された医師と、大学の医局派遣でない当院採用の医師が、風通しよく助け合って診療を行っています。また初期研修医は当院マッチングの11名が在籍する他、筑波大学や他院たすきがけの先生も多く研修し活気があります。そして有り難い事に過去に初期研修を当院で行った先生が現在４年目の消化器内科後期研修医として活躍してくれております。
当科の新潟大学消化器内科出身医師としては昭和59年卒の打越康郎先生（現在はご開業）が勤務され、その後平成５年卒の柏村と、平成８年卒の渡辺孝治、この４月からは平成１４年卒の青木洋平が勤務しております。当科は消化器内科病棟として１病棟約50床を受け持ち、千葉大・新潟大・信州大出身者と2名の後期研修医を併せて９人体制で、チーム制を採用し仲良く仕事をしています。内視鏡技師資格のある看護師の拘束体制も確保され、夜間休日の緊急内視鏡への対応もスムーズです。また内視鏡止血困難時の、血管内治療グループ・外科チーム・救急科との連携も良好です。施設認定については、日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本超音波学会の認定施設あるいは指導施設となっており、各学会の専門医、指導医が在籍しています。
以上、簡単ですが当院のご紹介をさせていただきました。繰り返しになりますが当院は新潟大学出身者が多く在籍し、新潟大学医学部との結びつきを大切に考えている病院です。北関東で皆さまのお役に立てることがあれば、是非お気軽にご相談ください。
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学会認定
日本内科学会認定医制度教育関連病院
日本消化器病学会認定施設
日本消化器内視鏡学会指導施設
日本肝臓学会認定施設
日本超音波学会専門医研修施設
主な検査、治療件数 2015年度
消化器内視鏡：上部消化管内視鏡検査 4303例、下部消化管内視鏡検査 1140例、内視鏡的逆行性膵胆管造影(治療を含む) 220例、上部消化管治療内視鏡 115例、下部消化管治療内視鏡 383例、
上部消化管内視鏡的止血術 94例、下部消化管内視鏡的止血術 22例、内視鏡的食道静脈瘤治療20例
肝細胞癌治療：カテーテル治療 24例、ラジオ波焼灼療法 58例
 病院正面全景 |
 奥3棟が当院（手前２棟は県立こども病院） |
 ドクターヘリ |
 ドクターカー(救命センター入口) |
 消化器センター エコー室 |
 消化器センター 透視室 |
 消化器センター 内視鏡室 |
 消化器内科スタッフ |
