大腸癌化学療法の変遷|Sun Ship通信|新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

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Sun Ship通信

大腸癌化学療法の変遷

新潟県立中央病院 内視鏡センター長
船越 和博 (S63年卒)

はじめに
切除不能の進行・再発大腸癌の予後は治療がbest supportive care (BSC) のみで6-8か月の時代から、5-fluorouracil (5-FU)、irinotecan (イリノテカン:CPT-11)、oxaliplatin (オキサリプラチン:L-OHP) といった抗癌剤の併用で延長されてきた。さらに分子標的治療薬の導入で欧米との治療格差がなくなり、日本でも2014年度版大腸癌治療ガイドライン1)ではNational Comprehensive Cancer Network (NCCN) のガイドライン2)とほぼ同様に一次治療から複数の治療ラインが並び、個々の患者に即した治療選択が可能となった 。この治療アリゴリズムに複雑に組み込まれた分子標的治療薬の有効性、安全性の情報を熟知し、切除不能の進行・再発大腸癌に対して治療戦略を立てる必要がある3) 。 1 切除不能進行・再発大腸癌化学療法の変遷  1957年の5-FUの開発・発表以来、大腸癌に対する有効な化学療法は、1990

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