新潟大学腎・膠原病内科

文字サイズ

研究のご案内

慢性腎炎の原因遺伝子同定を目的とした
共同研究のお知らせ

「慢性腎炎の発症に関与する遺伝背景の解明を目的とした研究(国立遺伝学研究所との共同研究):承認番号H23-496」

慢性腎炎、なかでもIgA腎症は世界で最も頻度が高い慢性糸球体腎炎であり、約3割で進行性の腎障害を示して末期腎不全に至りますが、原因は不明な点が多いのが現状です。慢性腎炎の原因として遺伝要因と環境要因が想定されていますが、近年、ヒトの遺伝情報(ゲノム)を解析する方法が著しく進歩し、慢性腎炎についてもゲノムを網羅的に解析することで発症の原因が明らかになる可能性が大きくなりました。このような背景から当科では国立遺伝学研究所 総合遺伝研究系・人類遺伝研究部門 井ノ上教室との共同研究を行うことになりました。遺伝暗号を高速に読み取ることができる次世代シーケンサーを用いてゲノムの全エクソン配列を調べ、慢性腎炎の原因となる遺伝子の変化を同定することを予定しております。家族性の慢性腎炎の原因が明らかになれば慢性腎炎全体の原因も判明する可能性があり、また有効な治療方法の開発につながることが期待されます。

今回の研究では、家族内で慢性腎炎の患者様が複数いらっしゃるご家族を対象にして、本研究の内容に同意してDNAをご提供いただいた方、及び現在継続中の「IgA腎症の発症と進展に関与する遺伝的背景の解明を目的とした遺伝学的研究(承認番号33, 167, 300)」にご協力いただき、かつ将来の研究への利用に同意していただいた方の保存されているDNAを連結不可能匿名化*1した上で使用させていただきます。

本研究の解析結果については、現時点では研究段階のため、対象となった患者様へ個別に研究結果の報告をいたしません。また研究の結果に対して特許権等の知的財産権が生じた場合、その権利や経済的利益は国、共同研究施設、および研究遂行者等に帰属します。本研究の結果は後日学会発表や学術誌などで公表する場合がありますが、その場合も個人のプライバシーの保護を厳重に守ります。

本研究に関してご質問がある場合は下記までご連絡ください。

*1 連結不可能匿名化
試料提供者を識別できないように、対応表を残さない方法による匿名化(ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針)

連絡先

新潟大学大学院医歯学総合研究科(腎・膠原病内科)

TEL:025-227-2200 FAX:025-227-0775

研究責任者

成田 一衛

共同研究者

井ノ上 逸朗

連絡担当者

後藤 眞