産科部門について

産科ルピナス外来について

新潟大学医歯学総合病院産婦人科では、新たに「産科ルピナス外来」を設けました。
この外来は、年齢が40才を越える妊婦様を対象としています。
一般に妊婦様の年齢が高くなっていきますと、妊娠経過に異常が起こることや分娩経過中に異常が起こる可能性が若干高くなると言われています。また、年齢が高いことについてご不安をお持ちの方も多いようです。
そこで、このような妊婦様に、年齢が高くなることに伴う医学的な情報を提供することを目的として開設された外来です。
「ルピナス」とはマメ科の植物で、愛らしい花をつけます。その花言葉には「あなたは私の安らぎ」「いつも幸せ」「母性愛」などで、これから妊娠期間を過ごし、出産を迎える妊婦様のお気持ちを考え名付けました。

受診をご希望される方は、妊娠10週頃までに産婦人科の「新患外来」(月曜、火曜、木曜、金曜)を受診していただければ、「産科ルピナス外来」の予約をさせていただきます。
産科ルピナス外来」は金曜日の午前中で、完全予約制となります。初回受診で、担当医から妊娠中のいろいろな問題点などについて説明させていただきます。
その後の妊婦健診は、産科の主治医グループにより行わせていただきます。また、経験豊かな助産師が、妊婦様の心身両面にわたるご相談に対応いたします。

なお、当科で分娩管理をさせていただける妊婦様の人数に限りがありますので、「産科ルピナス外来」でご説明、ご相談をさせていただき、分娩はお近くの産科施設(妊娠初期から予約をしておいていただく必要がありますが)でお願いすることもございますので、ご了解下さい。

産科病棟の特徴

当院では、NICUは小児科の新生児専門の先生方が中心となって運営されていますが、産科と同じ病棟内にあり、NICUに産科の医師も所属し診療にあたっています。このため、産科とNICUの緊密な連携のもと、周産期の診療が行われています。

満期の分娩のみでなく、早産(妊娠22週以降36週までの分娩)を多く管理しています(383例中59例(15.4%))。また、多くの多胎妊娠を管理(26例)しています。(平成18年実績)

妊娠週数別出産数

妊娠週数別出産数

NICUが充実しているため、未熟性を持ったお子様の分娩も多く取扱っています。出生したお子様のうち体重が2500g未満のお子様は416例中116例(27.9%)です。(平成18年実績)

体重別出生新生児数

体重別出生新生児数

お子様に異常の認められる分娩も多数取扱い、出生したお子様はNICUで管理されています。

お子様に認められた異常で多いものは、心臓異常(22例)、消化管異常(10例)、中枢神経系異常(10例)、染色体異常(8例)、横隔膜ヘルニア(3例)などです。(平成18年実績)

主な新生児の異常

体重別出生新生児数

お子様に異常の認められる分娩も多数取扱い、出生したお子様はNICUで管理されています。

遺伝カウンセリング外来

当科では、「遺伝診療部」と連携して、遺伝カウンセリング外来を行っています。
この外来はいろいろの遺伝的な相談にお応えするための専門外来で、火曜日の午後、完全予約制で行っております。
専門の医師、薬剤師、遺伝カウンセラー、看護スタッフが対応いたします。

新潟大学医歯学総合病院産婦人科遺伝カウンセリング外来における診療の流れは次のようになりますが、最初に当科新患(月曜、火曜、木曜、金曜)を受診していただき、相談内容を確認し、火曜日午後の遺伝外来の予約を行います。(説明の準備の都合で、火曜日受診いただいた場合、同日午後の予約は取れません。)

診療の流れ

1.当科新患を受診

相談内容は何か?

遺伝外来受受診日を予約

2.遺伝外来受診

薬剤情報
当院薬剤部担当先生より説明
遺伝外来担当医から追加説明
薬剤情報以外の相談
遺伝外来担当医から説明

当科、遺伝カウンセリング外来では、主として妊娠に関連した遺伝的な相談に、時間をかけ、対応いたしております。 主な遺伝相談の内容は以下のとおりです。(平成18年度実績、対象約80名)

遺伝外来における相談内容

遺伝外来における相談内容

特に妊娠中の薬剤の服用について心配される患者様が多くいらっしゃいますが、担当の薬剤師が事前にその薬剤についての情報を準備し、医師とともに、説明いたします。

実際に相談をお受けしている薬剤の疾患別の内訳は以下のとおりで、様々な病気についての相談をお受けしています。

薬剤情報提供の疾患別内訳

薬剤情報提供の疾患別内訳

胎児心超音波検査について

先天性心疾患

100人の赤ちゃんが生まれると1人は先天性心臓病を持っています。時には心臓病が極めて重症で、生まれた直後から集中治療を必要とする赤ちゃんもいます。普通の妊婦健診では心臓病の発見が困難で、出生後に呼吸困難や心雑音などの症状が出現してはじめて心臓病を疑われるのが普通でした。

胎児心超音波検査の目的及び限界

近年医療の進歩により心臓病を胎児期から検査することが可能になってきました。そのため妊婦健診(産科超音波検査)で心臓病の可能性があると判断された場合には詳しい超音波検査を受けることをお勧めします。生まれる前から心臓病のことが分かっていれば、胎児のために最もよい方法(分娩施設、分娩方法、出生後の治療)をあらかじ御相談することができます。超音波検査ですので妊婦さんにも胎児にも危険や苦痛はありません。ただし母体を通して行う検査であり、出生後に行う検査に比べてわかりにくいこともあります。また妊娠中(胎児期)には診断の難しい心臓病もありますので、100%正しく診断できるわけではありません。

胎児正常心臓(4腔断面)の超音波画像

胎児正常心臓

「胎児心超音波検査」は保険診療ではなく、「先進医療」となっています。この検査にかかる費用について、通常の診療費とは別に、6700円(実費相当額)を負担していただいております。かかりつけの医師からの事前連絡が必要になりますので、ご注意下さい。

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