耳鼻咽喉科頭頸部外科医を目指す女性の方へ

臨床研修のご案内

当科について

当科はスペシャリティーのたかい診療科であり、聴こえ、におい、味覚などの感覚器を扱う一方、頭頸部領域では生死にかかわる疾患も扱います。診療範囲は幅広く、どれをとっても人が人らしく暮らすために必要な機能、臓器を扱うため、これからの超高齢化社会において、当科のニーズはさらに増していくと考えられます。

高いスペシャリティーを持つことは、自分自身のモチベーションを保つことができ、さまざまな形で仕事を継続する動機になります。そのため一旦離職しても、復職しやすいといえます。

当教室は女性医師が出産した後も個々に応じた仕事復帰を応援しています。そのため、現在当教室では出産を機に離職した女性医師はおりません。個々に必要な産休・育休を取得ののち、フルタイム、時短、パートなどさまざまな形態で復職し活躍しています。

当科に関心がある方は遠慮なくお問い合わせください。総括医長を通して直接女性医師との相談も可能です。

連絡先

新潟大学大学院医歯学総合研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野

〒951-8510新潟県新潟市中央区旭町通1-757

entsouka@med.niigata-u.ac.jp(総括医長)

2017年 岐阜大学卒大口 明日海(新潟県出身)

メッセージ

私が耳鼻科に入局した理由は嚥下や発声、聴覚、嗅覚、味覚などQOLに深く関わっており、薬物治療から手術まで一貫して行えること、そして働いている先生方が男女問わず楽しそうなことに魅力を感じ入局しました。

2022年8月に第一子を出産し、2023年1月から週に1回、市中病院で外来をさせて頂いております。4月からはフルタイムで復帰予定です。

耳鼻科は女性医師が多いだけではなく、男性医師も子沢山な方が多いため、妊娠中の体調や育児について相談がしやすかったです。妊娠中に体調が悪い時も指導医や後輩、スタッフ、家族の支えがあり乗り越えられました。耳鼻科は再建手術のように長時間の手術だけではなく、短時間で終わる手術や、椅子に座ってできる手術も多いため妊婦にとってはありがたかったです。私はいきなりフルタイムに戻ることに自信がなかったため、週1回の外来をさせて頂くことにしました。薬の名前や疾患など思い出せたり、生活リズムが戻ってきたり、気分転換になり良かったと思います。復帰後の働き方も柔軟に対応して頂けます。子育てに理解のある医局ですのでよろしくお願いします。

2016年 新潟大学卒北澤 明子(神奈川県出身)

メッセージ

私は2019年4月に大学院へ入学し、現在も腎研究センターの基礎部門である腎分子病態学分野で院生をしています。

大学院進学にあたっては教室の先生方に様々な相談にのっていただき、現在、週4日間集中して実験に取り組むことが可能な恵まれた環境で過ごさせてもらっています。

週の大半は研究室で実験を行っていますが、週に1度は耳鼻咽喉科医として外来診療も続けております。

大学院在学中に出産も経験し、妊娠中から復職まで一貫して医局の先生方の理解、協力をいただき、産後9か月から実験を再開することができました。

家族にも協力してもらいながら、卒業へ向けて研究をすすめているところです。

当医局には女性医師も多く、仕事のことはもちろんですが、仕事と子育てを両立させるコツや保育園や保育サービスの活用法など様々なことを相談できる頼もしい先輩がたくさんおります。

臨床だけでなく、私のように大学院へ進学して研究を行うといった異なる形態でも仕事ができること、そうした様々な選択肢があることが魅力のひとつだと思います。

多くの方の入局をお待ちしています

2009年 新潟大学医学部卒八木 千裕

メッセージ

医師14年目(うち研修医2年、育休2年、フルタイム4年、パート2年、大学院生4年)の八木と申します。現在は令和元年4月より大学院へ進学し、平衡医学に関連した研究活動に携わっています。

私が耳鼻咽喉科を選んだ理由は、学生実習で見学した耳の手術が「面白い!」と思ったからです。それをきっかけにいざ研修医として耳鼻咽喉科を選択して働いてみると、患者さんは老若男女問わず、外科的な側面はもちろん内科的な要素も兼ね備え、五感のうちの三感を司るという耳鼻咽喉科学の奥深さに魅了され、研修後迷わず入局しました。現在五感には入らない平衡覚の研究をしている訳ですが、良き指導者に恵まれ、国際学会で発表したり、論文を書いたりすることができるようになり、とても充実しています。

入局後間もない時期から、子供を育てつつ働いてきましたが、正直同期入局の同僚とはやはり手術手技や臨床経験に大きく差があると感じています。勤務時間の制約もあり、先輩のみならず後輩にも助けてもらってばかりですが、「ゆっくり成長すれば大丈夫」「一緒に働けて嬉しいよ」と言って下さるあたたかな先生方に囲まれ、本当にこの科を選んで良かったと思っています。

「耳鼻科、面白いかも」という興味があれば、あとはその時その時の状況に合わせて様々な働き方ができる科ですので、是非たくさんの方の入局をお待ちしております。

2002年 福島県立医科大学大卒高橋 奈央

メッセージ

私は現在地域の三次救急病院で働いています。医師20年目になります。

私は双子男児がおり、妊娠中から出産、復職まで一貫して医局の先生方の理解、協力をいただき、産後8か月にパートタイムで復帰しました。出産後や子供が小さいうちは大学病院で勤務で自分のペースでの専門分野の臨床、研究をさせていただき、子供が小学校へ入学したタイミングで現在の病院への異動となりました。

現在は専門だけではなく耳鼻咽喉科全般担当しています。私は手術、処置が好きであったことや多彩であることが魅力的に感じ耳鼻咽喉科に入局しましたが医師20年目にして改めて耳鼻咽喉科の広さ、多彩さを実感しています。

手術にしても顕微鏡手術から内視鏡手術、頸部手術などを経験でき、扱う場所も様々ですが医局の先生方のご指導をいただき、新しい分野へのチャレンジをすることができ、とても楽しい毎日です。当初現在の病院への異動で不安に感じることもありましたが子供が成長したことや家族や同僚の協力をいただき徐々に勤務の幅が増えていけたなと感じます。

女性医師も多く、自分の働きたい形態で復帰できるのも大きな魅力だと思います。みなさんの入局をお待ちしています。