教室紹介

病理学について

病理学 "Pathology"の語源は、ギリシャ語の"Pathos (病気)"と "Logos(学問)"です。 病理学が関わる分野は多岐に渡りますが、基礎医学と臨床医学の二面性を持つことが特徴です。

基礎医学の分野では、病気(疾患)の原因や成り立ち(発生機序・病態)、経過(自然史)を解明・分類・体系化し、病気により引き起こされた組織、細胞の形態的・機能的変化を研究します。

臨床医学(医療)の分野では組織、細胞の形態的・機能的変化から、病気(疾患)の診断を行います。

当教室は平成28年4月より基礎医学系列から臨床医学系列(臨床講座)になりました。

病理学の臨床的側面である病理診断では、人体から採取された材料(検体)について顕微鏡で観察し、研究面で得られた知識や手法を用いて病変の有無、病変の種類、性質、拡がりなどについて診断します。その診断により、病変の確定診断、治療法の選択や治療効果判定が行われます。医療はチームプレイであり、病理医はそのチームの戦略を決めるための重要な役割を担っています。

また医療をサッカーチームに例えると、その中での病理医の役割は失点を許さないゴールキーパーに相当します。場合によってはその診断が患者の今後の人生を左右することになり、直接患者と向き合うことはなくても最後の砦として重要な責務を担っています。

以下は、実際に医療の分野で病理医が行う病理診断です。
1)細胞診断(細胞診)
2)組織診断(組織診)
   生検検体
   内視鏡的切除検体
   外科切除検体
3)病理解剖(剖検)
4)遺伝子診断

病理医としての基本姿勢は「1例1例の症例を大切にすること、ものを良く見ること」です。当教室ではその態度と目を養うために、30年以上前から外科切除例肉眼検討会(所見会)を行っています。
正確に病理組織診断を行うためには、病変組織の適切なサンプリングが必要です。そのためには、標本の切り出しの前に正確な肉眼診断を行う必要があります。肉眼所見からの推定組織型、病変の範囲、鑑別診断などについて議論を交わします。

病理診断はデータベース化され、その後の研究にも利用されます。また病理解剖の結果は今後の適切な診断法や治療法の参考にもなります。病理解剖が行われた場合には、臨床医、病理医、その他関係する医療者がともに臨床経過、検査データ、剖検結果を検討するCPC(臨床・病理検討会 clinico-pathological conference)が開催されます。


当教室では、(1) 新潟大学病院および市中病院の臨床科から依頼された病理組織診断および解剖業務、(2) 消化管を中心とした臨床病理学的研究、(3) 医学部学生の教育(病理学)を行っています。

(1) 新潟大学病院および市中病院の臨床科から依頼された病理組織診断および解剖業務

当教室がこれまでに病理組織診断した消化器系臓器(外科切除例)の累計数です。(2016年12月19日現在)
  食道・胃  :19,392例
  大腸・小腸:18,737例
  肝・胆・膵:21,750例

2016年1月から12月における組織診の件数
  新潟大学病院:8,362
  市中病院検体:4,581

2016年1月から12月までの剖検数:27

(2) 消化管を中心とした臨床病理学的研究

研究テーマをご覧下さい。

(3) 医学部学生の教育(病理学)

学生教育では、3年生の病理各論、4年生の臓器別統合コース、医学研究実習、5年生の臨床医学講義、臨床実習における病理指導を担当しており、幅広い対象に教員スタッフと教室員全員で講義・実習に取り組んでいます。

|サイトマップ|
新潟大学医学部 臨床病理学分野(旧 第一病理)新潟大学大学院医歯学総合研究科 分子・診断病理学分野 分子・病態病理学分野
〒951-8510 新潟県新潟市中央区旭町通1番町757番地  TEL. 025-227-2098  FAX. 025-227-0760
ページのトップへ戻る