入局・研修案内


2016年8月現在の病理専門医数は全国で2362名、新潟県ではわずか31名で、病理医が1人もいない病院も少なくありません。病理医を目指している医師の数を入れればもう少し増えますが、それでも病理医不足は明らかでです。日本病理学会では適切な医療のためには少なくとも病理専門医が3000名必要であると試算しています。

臨床における病理診断の重要性については、学生の時よりも初期研修で内科や外科に配属されたときに意識する場合が少なくありません。そこで病理学をあらためて勉強する必要性を感じ、当教室の門をたたいた人もいます。もちろん学生の時から病理医を目指し、当教室に入局した人もいます。病理医を目指す理由は人それぞれです。

現在の病理専門医は数が少ないだけでなく高齢化も進行しています。1人でも多くの医師の力が必要な状況です。私たちは病理医を目指す医師を全力でサポートいたします。


新潟大学病理専門研修プログラム(「新潟大学専門研修情報」P17に掲載)


研修概要

新潟大学を基幹施設とする病理専門研修プログラムは、豊富な指導教員・指導医による充実した指導と多臓器の多彩な症例を経験することにより、安定して確実な診断を行える技能を習得できます。

一人の専攻医を常に複数の指導医が指導・評価を行うことにより、専攻医の技能習得状況を正確に把握しながら、適切な症例数を偏りのない内容で提供することが可能で、各専攻医を信頼に足る病理専門医に確実に育てます。


プログラム

【募集定員 4名】

専攻医には大学院(新潟大学医学部臨床病理学分野、同実験病理学分野、新潟大学脳研究所神経病理学分野のいずれか)に進学し、大学院生として病理研修と解剖をしながら研究も行うスタイル、連携病院の後期研修医として複数の連携病院を中心に病理研修と解剖を行うスタイル、など多様な選択肢が用意されています。

大学基幹施設での研修を行う場合も、すでに医学博士を取得済みの方、大学院に進学せずに病理研修に専念したい方、あるいは他の専門領域から病理専門医への転向を目指す方にも対応したコース設定になっています。

1年目から充実したプログラムに則った密度の濃い研修を行い、2年目、3年目でも大学院生としての研究を進めるとともに、しっかりとした病理研修を行うこともできます。研修途中から大学院に進学することも可能で、その場合にも、研修内容は同等なものを用意しています。


特色

本専門研修プログラムでは、研修専門施設群で年間130例以上の剖検数、80,000件以上の組織診断、2,500件以上の迅速診、100,000以上の細胞診があるため、病理専門医受験に必要な症例数は余裕を持って経験することが可能です。

解剖症例に関しては、経験症例数の少ない専攻医に優先的に割り当てており、基幹施設以外にも解剖を経験できる連携病院を有効活用することにより十分な症例数を用意できます。

疾患の内容としても、複数の大学病院や隣県の中核病院と連携し、かつ県内各地域の中核病院など多くの病院と連携することで豊富な症例を経験できる環境が整っています。

専攻医の年次や習得状況に応じてこれらの病院の中から適切な環境の病院に派遣することにより、基幹施設である新潟大学では十分に経験できない領域の症例の経験を積むことが可能です。

さらに新潟大学の特色の一つとして新潟大学脳研究所があります。当研究室と脳研究所病理学分野とは密な連携を組んでおり、豊富な脳神経系疾患症例を経験することができます。



より詳細な内容に関しては、下記新潟大学病理専門研修プログラムをご覧下さい。

  • 新潟大学病理専門研修プログラム病理学会のホームページにて公開。(2016.07.01).


  • 当教室の病理研修マニュアルを以下のリンクからダウンロードできます。(PDFファイルです)

    概略  1年次 2年次 3年次 4年次



    【連絡先】

    谷 優佑 tani●med.niigata-u.ac.jp(臨床病理総括医長)

    味岡 洋一 ajioka●med.niigata-u.ac.jp(臨床病理教授、プログラム責任者)
    ※●を@に変えてご使用ください。

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