AMED-CREST 『メカノバイオロジー機構の解明による革新的医療機器及び医療技術の創出』

平成27年度採択 “内耳による音のナノ振動の受容・応答機構の解明と難聴治療の展開”

研究開発代表者:日比野 浩 〔新潟大学大学院 医歯学総合研究科(医)〕

研究開発分担者:崔 森悦 〔新潟大学大学院 自然科学研究科(工)〕

研究開発分担者:川野 聡恭 〔大阪大学大学院 基礎工学研究科〕

聴覚はヒトの生命活動に不可欠です。この感覚は、内耳の「蝸牛」と呼ばれる臓器で、音が誘引するナノ振動が電気信号へ変換されることに始まります。世界人口の一割が罹患する難聴の多くは蝸牛の障害によりますが、殆ど原因不明です。本研究は、異分野連携を介して、力学的視点から、蝸牛における音振動の尖鋭な受容・応答機構とその病態生理を解明します。さらに、抽出した作動原理に基づき、難聴治療に資する未来型人工聴覚器の基盤技術を創出します。