第七回聴覚よろずの会
第七回聴覚よろずの会
2016/11/12
〜きこえとことばのリハビリテーション〜
日比野研 秋の風物詩である「聴覚よろずの会」を開催しました!
第7回目を迎える本会のテーマは、「きこえとことばのリハビリテーション」を設定しました!
ことばの学習にはきこえが大きく影響しています。しかし、きこえに障害のある方々がどのようにことばと接していらっしゃるかを伺う機会はなかなかございません。
今回は、きこえの問題提起として、聾学校においてどのように教育をなされているのか、きこえが言語発達にどのように関わってくるのかについてを、新潟県立新潟聾学校の佐藤隆子先生、新潟県立長岡聾学校の高橋登先生、新潟医療福祉大学の吉岡豊先生から、動画や紹介いただきました。また、きこえの治療の観点から、人工内耳がどれくらい聴こえてどれくらい役に立つのかや、きこえのメカニズムの解明が今後の治療にどんな展開をもたらすのかを、新潟大学医学部耳鼻咽喉科の泉修司先生、窪田和先生からわかりやすく紹介頂きました。
さらに、特別講演として新潟大学人文学部・フェローの宮崎謙一先生をお招きし、ご専門の「音と音楽の心理学」から、絶対音感・相対音感と日本の音楽教育との関係など、たいへん興味深い話を紹介して頂きました。
最後には、毎年恒例の懇親会を開催し、文系と理系の先生方、さらには企業の方を含めて新しいつながりや以前からの親睦を深めることができ、今年度も大成功に終わりました!
第七回 聴覚よろずの会
「きこえとことばのリハビリテーション」プログラム
日時:平成 28 年 11 月 12 日(土)13:30〜
場所:新潟大学医学部 第二講義室(旭町キャンパス内, 東講義棟2階)
[開会の挨拶]
13:30〜13:40 日比野 浩 (新潟大学 医学部 分子生理学分野)
13:40〜13:45 小浦方 格 (新潟大学 産学地域連携推進機構)
[演題]
13:45〜14:05 佐藤 隆子
(新潟県立新潟聾学校)
『新潟聾学校の聴覚障害児教育の実際 ー幼児を中心にー』
14:05〜14:35 高橋 登
(新潟県立長岡聾学校)
『長岡聾学校の現状について』
14:35〜15:05 吉岡 豊
(新潟医療福祉大学 医療技術学部 言語聴覚学科)
『聞こえの問題が音声言語発達に及ぼす影響』
休憩(15:05〜15:20)
[演題]
15:20〜15:50 泉 修司
(新潟大学 医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野)
『人工内耳 〜どのくらい聴こえてどのくらい役に立つか〜』
15:50〜16:20 窪田 和
(新潟大学 医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野)
『耳鳴りのメカニズムと治療の現状 〜音源定位に着目した新たな試み〜』
休憩(16:20〜16:35)
[特別講演]
16:35〜17:35 宮崎 謙一
(新潟大学人文学部 フェロー)
『絶対音感と相対音感 ー 音楽的ピッチの知覚と認知』
17:35〜17:50 総合討論
[閉会の挨拶]
17:50〜17:55 日比野 浩 (新潟大学 医学部 分子生理学分野)
懇親会(18:00〜新潟大学旭町キャンパス内
医歯学総合病院 病棟 12 階 食堂)
会費 1000 円、大学院生・学生 無料