注射・製剤室
製剤室では、院内製剤の製造と高カロリー
輸液や抗悪性腫瘍剤の混合を行い、高度先進
医療をサポートしています。院内製剤とは、
市販されていないお薬で、医師の管理の下、
病院内だけでしか使用できないお薬です。本
院では100品目ほどあり、治療上の必要性
から医師の処方に応じて製造されています。
通常、軟膏や坐薬に代表される一般製剤と注
射薬や点眼薬に代表される無菌製剤に分けら
れますが、その製造方法や環境は製薬会社と
同等の条件で行っています。
高カロリー輸液は、病気や手術のために口
から食事ができない患者さまに対して、直接
栄養分を補給するための注射薬です。無菌製
剤と同様に、高カロリー輸液や抗悪性腫瘍剤
の混合は、無菌室といった特殊な環境下で行
なわれており、異物の混入や細菌による汚染
に注意が払われています。また、混合によっ
て不都合が生じないか、医師の処方内容が適
正であるかなどを薬剤師が鑑査することで、
医療事故防止に貢献しています。