新潟大学大学院医歯学総合研究科 小児外科学教室


今月の特集 (08年9月)

病名 肛門周囲膿瘍
病態 肛門部の慢性炎症
性別 90%以上が男児
治療適応 難治性瘻孔

概念と治療

生後6カ月頃から発症することの多い肛門部の炎症です。9割以上が男児で3時と9時の方向に膿を伴った発赤ができます。少量ずつ不規則に膿がでてきます。通常の炎症と異なり抗生剤の内服や塗り薬では治癒しません。炎症の原因は、肛門を少し入った部分にある陰窩(袋状の引っ込み)の炎症が、皮膚に広がって発生すると考えられています。従って、肛門部の発赤は地下にあるマグマ(陰窩にたまった膿)が噴火口から少しずつ出てきているようなものです。ひどくなると噴火口が大きくなり穴があいたようになります。当科の治療方針は、絞り込みといって、一日に何回か発赤の部分をにきびを潰す要領で絞ってもらって、内部に膿がたまらないようにします。内部に膿が溜まらない状態を維持できると、マグマの通り道がふさがり自然に治癒してゆきます。根気強く継続することが大切です。大きな噴火口が形成されて穴が大きくあいた場合は、瘻孔を切開する手術を行いますが、直るまでに2〜3週かかります。最近は、新しい治療薬を試し良好な結果をえています。

興味ある方は、御相談下さい。

 図A.かなりひどい状態。膿の吹き出し口がいくつもできている。        

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