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上部消化管班 上部消化管グループ
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診療
食道癌,胃癌を主な対象疾患としており,年間手術数は食道癌が約20例,胃癌が約60例である.食道癌では1,200例の,胃癌では4,300例を越す症例の蓄積が有り,これら精度の高い自験データに基き患者さんにとって最善の治療を提供するよう努めている.特に食道癌においては治癒切除例の累積5年生存率は48%に至り,日本国内の有力施設のひとつに数えられている.胃癌治療においても食道浸潤胃癌やスキルス胃癌など一般に難治性といわれる胃癌も積極的に受け入れており,良好な成績をおさめている.また消化管間質腫瘍(GIST)の分子標的治療においては国内最多の症例実績をもち,遺伝子分析を含めた多角的なアプローチで治療成績の分析を行っている.新規薬剤の臨床試験や多施設共同臨床試験も積極的に行っており,より質の高い医療を求める患者さんの要求にも答え得る.
現在施行中の多施設共同臨床試験
- 局所進行胸部食道癌に対する低容量シスプラチン/5-FU放射線同時併用療法と標準投与シスプラチン/5-FU放射線同時併用療法とのランダム化第II/III相試験(Japan Clinical Oncology Group)
- 臨床病期I食道癌に対する食道切除術と化学放射線療法同時併用療法のランダム化比較試験(Japan Clinical Oncology Group)
- 漿膜浸潤胃癌症例を対象とした術後化学療法のfactorial designによるランダム化比較試験(胃がん補助療法研究グループ)
- S-1単剤またはS-1を含む併用療法に治療抵抗性を示した進行・再発胃癌に対するCPT-11+CDDP併用療法vsCPT-11単独療法の無作為化比較第III相臨床試験(東京がん化学療法研究会)
- イマチニブ及びスニチニブによる治療中に増悪もしくは不耐容となった消化管間質腫瘍患者におけるAMG107の有用性及び安全性を検討する多施設共同第II相臨床試験
- 切除不能又は転移性の消化管間質腫瘍を有する成人患者を対象にニロチニブとイマチニブの有用性及び安全性を比較するランダム化,非盲検,多施設共同第三相臨床試験
- 切除可能な消化管間質腫瘍肝転移患者の治療法に関する第II相試験(GIST研究会)
研究
食道癌,胃癌の前向き臨床研究を中心に行っている.研究にあたっては病理組織学的手法,分子生物学的手法も用いるが,研究室内の結果に満足するのではなく臨床における有用性を実証するという姿勢で臨んでいる.
現在進行中の臨床研究
- 胸部下部食道癌に対する経裂孔的根治的食道切除術の治療成績と長期QOL
- 転移・再発性消化管間質腫瘍に対する分子標的薬イマチニブの治療効果
- 転移・再発性消化管間質腫瘍の二次耐性における組織学的,遺伝子学的多様性に関する研究
- 脂肪酸結合蛋白の血液マーカーとしての有用性に関する研究