移植までの期間

肝移植を行う前に、患者さんは本当に肝移植が必要な末期の肝臓病の状態なのか、移植という大手術に耐えられるか、移植に影響する他の病気はないか、移植後の生活を問題なく過ごせるかどうかなどを、身体的・精神的に評価する必要があり、そのために様々な検査をします。採血やCT、超音波検査に内視鏡検査などが入院中に行われます。また、他の科に受診していただく必要もあります。生体肝移植においてはドナーとなられる方の検査(採血、CT、レントゲンなど)も行います。移植を受けるということは、患者さんとその家族にとって大きな不安と多くのストレスを抱え込むことになるでしょう。そこで移植を受けられる患者さんと生体肝移植のドナーとなられる方みなさんに精神科を受診していただくことで、精神面のサポートをしていきます。全ての検査を終えた後、それらの結果を移植に関わる医師達による検討会、そして北大医の倫理委員会で検討した上で肝移植をおこなうかどうかを決定します。

生体肝移植を受けられるにあたり、ドナー・レシピエントを含む家族が移植の利益と危険性を十分理解し、納得する必要があります。ドナーになられる人も患者さんを思うあまり利点のみをとらえないようにしてください。思いだけが先走ることのないように十分考えた上で移植を受けるかどうか決めて下さい。

移植の評価が行われた後、肝移植を受けることが決まれば、患者さんの状態によっては自宅で待機していただくことになります。手術の時期は、患者さんの状態が悪い方を優先するため、多少前後することもあります。同じ肝移植を待っている患者さんと自分を比べて、あせったり不安になったりすることがあるかもしれません。しかし、患者さん一人一人病気も違えば状態も違います。そのことは忘れないでください。

移植までの間の待機期間中に心配事や疑問がでてくれば、入院中・通院中に関わらず、いつでもレシピエント移植コーディネーターや看護婦、医師に相談や質問をしてください。

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