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疾患と治療について

当科では、所属医師を上部消化管、下部消化管、肝胆膵・移植、乳腺・内分泌の4つの専門グループに分け、常に最先端の医療を意識し、患者様により良い医療を提供できるよう診療にあたっています。

上部消化管に関しては、食道癌、胃癌を主な対象疾患としています。食道癌においては治癒切除例の累積5年生存率は48%に至り、日本国内の有力施設のひとつに数えられています。胃癌治療においても、食道浸潤胃癌やスキルス胃癌など一般に難治性といわれる胃癌も積極的に受け入れる一方、自律神経温存手術、幽門保存胃切除術といった機能温存手術にも取り組み、良好な成績をおさめています。また、食道癌、胃癌に対する鏡視下手術にも積極的に取り組んでいます。さらに、消化管間質腫瘍(GIST)の分子標的治療においては国内有数の症例実績をもち、遺伝子分析を含めた多角的なアプローチで治療成績の分析を行っています。

下部消化管に関しては、大腸癌、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患を主な対象疾患としています。大腸癌においては、根治性を重視する一方、機能温存を目指した手術として下部直腸癌に対する結腸嚢を用いた肛門括約筋温存手術などを実施しています。早期癌あるいは小さい進行癌に対する腹腔鏡補助下手術にも積極的に取り組んでいます。また、再発・転移大腸癌に対しては、拡大手術を含めた集学的治療を行っています。炎症性腸疾患においては、難病に指定されている潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘、回腸嚢肛門吻合術では全国屈指の施設であり、県内からはもちろん県外からの患者様も集まってきています。

肝胆膵・移植に関しては、肝臓・胆道・膵臓・脾臓・門脈に関する外科診療を行っています。悪性疾患の治療から良性疾患の治療まで、さらには肝移植まで幅広い領域を担当し、患者様の治療成績向上に努めています。主として、胆道癌(胆嚢癌、胆管癌、十二指腸乳頭部癌)、肝癌、膵癌に対する手術治療に取り組み、進行癌症例に対しては拡大手術を含めた集学的治療も積極的に実施しています。胆石症や脾疾患に対する腹腔鏡下手術は、侵襲の少ない外科治療法として定着していますが、近年、肝癌や膵腫瘍の治療にも腹腔鏡下手術を導入しています。

乳腺・内分泌に関しては、乳腺疾患(乳癌・乳腺症・乳腺腫瘍など)、甲状腺疾患(甲状腺癌・良性甲状腺腫瘍・甲状腺機能亢進症など)、副甲状腺疾患(原発性あるいは続発性副甲状腺機能亢進症など)を対象疾患としています。近年、増加傾向にある乳癌に対しては、QOLの高い治療を目指して乳房温存手術、センチネルリンパ節生検を積極的に実施しています。進行・再発乳癌に対する集学的治療にも取り組んでいます。副甲状腺機能亢進症に対しては、アイソトープガイド下の低侵襲手術を行っています。