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腹腔鏡手術
腹腔鏡手術について

当科では、腹腔鏡手術を積極的に行っています。

腹腔鏡手術とは、体内に内視鏡を挿入して行う手術手技の総称です。体にメスを入れ大きな傷をつけて行う従来の手術ではなく、小さな穴を開け、内視鏡と細い手術器械を用いて目的の手術(臓器の摘出、再建など)を行う方法です。

注:腸や胃、肝臓などが納まっているスペース(腹腔と呼びます)を通して内視鏡を入れる場合を「腹腔鏡」、腹腔を避けてスペースをつくり内視鏡を入れる場合を「後腹膜鏡」と呼んでいます。これらを総合して、「腹腔鏡」あるいは「体腔鏡」と呼ばれています。

傷が小さく術後の痛みが軽減でき、社会復帰が早いなどのメリットがあり、また悪性腫瘍の治療成績でも従来の手術と変わらない結果が得られています。
現在では、副腎腫瘍ではほぼ全例で、腎の腫瘍(腎盂尿管腫瘍を含む)も腹腔鏡手術により摘出される方が増えています。これらの患者さんは手術の翌日には食事や歩行も可能となります。腎移植ドナーの腎採取も腹腔鏡を用いており、早期退院が可能です。
術式選択には患者さんの希望も十分採り入れますので、担当医に遠慮なくご相談ください。

手術紹介

現在当科で頻度の高い代表的手術を簡単に紹介します。 副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂・尿管腫瘍、前立腺癌、小児の水腎症、停留精巣、腎移植のドナーなど

「日本泌尿器科学会/日本Endourology・ESWL学会泌尿器腹腔鏡技術認定制度について」
  腹腔鏡手術は従来の手術方法と異なることから、学会が独自の基準で2004年から「泌尿器科腹腔鏡技術認定制度」を開始しました。当科におきましては現在2名の認定医が在籍しており、これら技術認定医が全ての手術に執刀医あるいは指導医として担当し、安全確実に手術を施行することを第一としております。
今後もますます腹腔鏡手術に対するニーズが高まることを考えて、また将来導入されることが考えられる技術認定への対応として基礎技術訓練から、動物を利用した実践手技のトレーニングまでを一貫して行う教育システムの導入にも力を注いでいます。

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