教授 五十嵐 道弘 ( Michihiro Igarashi , MD/PhD )

◆ 経歴
1983年3月 東京大学医学部医学科卒業
1987年3月 東京大学大学院医学系研究科修了、医学博士
1987年4月 自治医科大学生化学第二講座助手
1989年4月 群馬大学医学部分子病態学講座助手
1991年7月 ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員
1993年7月 群馬大学に復職、東京老人総合研究所非常勤研究員
2000年4月 群馬大学医学部分子病態学講座助教授
2000年8月 新潟大学医学部生化学第二講座教授
2001年4月 新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞機能学分野教授
〈組織替えによる改称;現在に至る〉

◆ 出身地:新潟県上越市直江津 (生まれは東京都)
◆ 専門分野:神経生化学
◆ 研究テーマ:成長円錐の分子細胞生物学;シナプス前終末の機能に関する
◆ 生化学的研究;小胞輸送を担う蛋白質間相互作用
◆ 所属学会:日本生化学会(評議員);日本神経化学会〈評議員〉;日本神経科学学会;日本分子生物学会;日本細胞生物学会;Society for Neuroscience
〈米国神経科学学会〉;American Society for Cell Biology; American Society for Biochemistry and Molecular Biology
◆ 連絡先:電話 025-227-2083; e-mail: tarokaja@med.niigata-u.ac.jp


 ◆ 研究の指導
 15年度に設置が予定されている大学院医科学修士課程で、私は「人間機構・形態学概論1」を数名の先生方と担当する予定です。これは最新の分子生物学や生化学的研究法を原理から応用まで解説し、私の研究分野である神経生化学を例に、どのような研究手法がどのような問題を解決するのに有用か、を講義します。また教室に配属された学生には英語で書かれた論文の速読法の練習、コンピューターによるデータベース検索法と研究への利用、等を指導する予定です。研究指導では、神経細胞の培養や神経機能に関与する蛋白質の合成や精製、遺伝子導入の技術など学び、これらの技術を組み合わせて研究テーマに取り組みます。レベルの高い研究成果は積極的に学会に発表してもらいます。修士課程について興味のある方は、メールなどで私宛に問い合わせてください。

 博士課程では学生の興味と教室の研究テーマとの接点をもとに、世界的な研究の視点で研究を展開してもらいます。医学部出身者には実験の基礎技術を博士論文のテーマの中で修得しながら、データを蓄積してもらいます。研究について一定の結果が出たら、徹底的に討論して、次の実験の方向性を決めていきます。研究成果は必ず学会発表するものとし、論文は必ず国際的な英文の専門誌に掲載されることを目標とします。