新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

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留学だより

ドイツ留学記1 阿部 寛幸 先生

2018年5月24日

2018年4月よりドイツ ヨハネス・グーテンベルク大学 に留学中
2018年4月からドイツのマインツ市にあるヨハネスグーテンベルク大学へ留学しております。マインツ市はフランクフルト市の隣の市で人口20万人程と小さな都市です。ライン川沿いに位置し、マインツ大聖堂、シャガールのステンドグラス、活盤印刷技術の発明者のヨハネスグーテンベルクの博物館など観光地としても有名です。その中にあるヨハネスグーテンベルク大学は37000人以上の学生が通い、130か国から留学生が集まる、勉強、研究などが盛んな大学です。
留学前は佐渡総合病院で仕事をしつつ、家族(妻と1歳の息子)と少しずつ準備を進めてきました。大学の留学生センターとメールでやり取りをし、ビザの申請に大使館に行ったり、海外への引っ越し準備、役所手続きなど慣れないことが多くなかなか大変でしたが、何とか順調に進め留学生活をスタートさせました。

3月末、フランクフルト空港に到着。事前情報で気温が-3℃とのことだったので防寒着を着込んで着ましたが、それほどでもなくむしろ温かく感じました。ドイツに到着後まずは事前に契約した携帯電話の受け取りへデュッセルドルフという都市へ新幹線で向かいました。(右も左もわからない状況でのスマートフォンは命綱です。)現地法人での携帯契約は住まいが確定して、市役所に住民登録を済ませてからでないと契約ができないため、多少遠くても日本で契約ができた日本の会社で契約しました。その後再度、フランクフルト空港を経由してマインツ市に入り数日ホテル住まいをして、大学の一か月限定の仮宿舎に入居しました。到着時はイースターと呼ばれる連休中でほとんどのお店がやっておらず(特に子供の)食料などの買い物が大変でした。(法律で日曜日、祝日は飲食店と一部のお店を除いて営業してはいけないことになっているようです。)
イースターが終わり、数日間は必要品を買ったり、長期間滞在用のアパート探しをして、4月5日に大学留学生センターへ行き、市役所での手続きの予約や必要書類の説明、銀行開設、ビザ申請(自身は日本で発行できましたが、家族分は現地で申請が必要になります。)などマインツにおける生活のサポートを受けました。その後は仕事開始までアパート探しを継続しました。マインツは人口増加が著しく、良い物件はすぐに決まってしまい、見つけるのがなかなか大変です。日本にいる頃から、ネットで検索して連絡を取っていましたが、ドイツでは入居可能の一か月ぐらい前から募集をかけるようで、かなり前だと相手にされません。ドイツに来てからもメールで申し込みをしても英語だからでしょうか返信が返ってこない方がほとんどです。後で現地の人に聞いたところ、多くの人はネットで探して直接電話で内覧の予約を取り付けていくようです。あちこち連絡し内覧に周りと4月末にようやくアパートが決まりました。しかし、入居が6月1日からしかできないため、しばらくはホテル暮らしになりそうです。
こんな感じでドイツに来てから生活の基盤を落ち着けるべく奔走しつつ、4月9日からラボへの通勤を始めました。
Schuppan教授とどういった研究をやりたいか打ち合わせをし、現在は他のメンバーの実験手技をみて、やり方を教わり、少しずつ実験を始めているところです。siRNA transfectによる遺伝子発現の抑制、PCR、そのprimer設計など久しくやっていない実験を思い出しながらやっていくのは楽しいものです。
それではまたお便りします。

フランクフルト空港から電車で30分程、ライン川沿いに位置する中規模都市です。
研究所の一つ、病院に隣接して複数の研究ビルが並んでいます。
大学での留学センターで住居、市役所での手続き、ビザ、銀行開設等など生活支援を受けているときです。

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