新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

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留学だより

手稲留学記 五十嵐 聡 先生

2016年2月

2014年4月より2年間の予定で、北海道札幌市にある手稲渓仁会病院へ国内留学させていただいております。 手稲渓仁会病院は札幌市の西側に位置する手稲区(札幌市中心部より電車で15分前後)にあります。救命救急センターやドクターヘリを有する超急性期病院であり、臨床研修病院としても全国的に有名なようです。 私が所属する消化器病センターには、消化器内科医24名、放射線科医3名の計27名で構成されています。胆膵グループ(通称Aチーム)には、毎年全国各地から私と同じような研修生が集まってきて、現在は私含め7名の研修医が、5名のスタッフの先生方の元で勉強しています。 消化器病センターの2014年度のEUSおよびERCP関連手技件数はともに1000件を超え全国トップクラスであり、膵がんの新規症例数は年間150例を超えています。 具体的な日々の私のスケジュールは、午前は週2でEUS、それぞれ週1で上部消化管内視鏡、外来、病棟回診当番を、午後は毎日EUS-FNAやERCP関連手技を行っています。その他、CPC(内科・外科・放射線科・病理による術後症例検討)、各カンファレンス(チーム、内科・外科)、抄読会やEnglish lessonも毎週行っています。このように胆膵診療に集中して従事できていることは、非常に幸せであると感じております。 また、臨床のみならず学会発表や論文執筆などの機会も非常に多く、他施設の先生方との交流や、ライブデモンストレーターをさせていただくなど、貴重な体験をすることができています。

生活面では、冬は最高気温も氷点下の日が続きますが、屋内は思いの外暖かく、新潟と違い冬でも晴れる日が多い為、意外と?住みやすいと感じました。夏は涼しいため本当に過ごしやすく、エアコンがない家も多いようです。観光面では、小樽も近く、函館や釧路、稚内にもその気になれば“すぐ”(は多少誇張もありますが)足を伸ばせる環境にあり、家族サービスには事欠きません。

手稲渓仁会病院での国内留学を通して、専門的知識や技術、多様な考え方などを学ぶことができただけでなく、広い人間関係を築くことができ、私にとって今後の大きな財産になりました。ここで得たものを新潟で還元できるように努力していきたいと思います。

最後になりましたが、この場を借りて、国内留学を許可していただいた青栁前教授、留学を継続させていただいた寺井教授、妻の帯同を快諾していただいた本学第一外科若井教授、ならびにいつも陰ながら応援していただいている新潟の胆膵グループの先生方に深謝いたします。

Fig 1: 手稲渓仁会病院。増築・改修が進められており、現病床数は636床。
Fig 2: ERCP施行風景。上級医と。
Fig 3: 第51回胆道学会学術集会(宇都宮)。真口センター長ならびに消化器病センターの医師・スタッフと。
Fig 4: APDW2015(TAIPEI)。Poster presentation。
Fig 5: 台北101。APDW2015会場すぐ近くにある超高層ビル。屋上に出ることも可能。
Fig 6: 2015年さっぽろ雪祭りの雪像
Fig 7: 道東ドライブ途中に出会った野生のキツネ。
同門会の皆様へ