新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

HOME > 医療関係者の皆様へ > 臨床研究について > 重症型アルコール性肝炎に対する顆粒球除去療法の有用性に関する研究(遺伝子解析研究 H26-718)

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臨床研究について

臨床研究

研究課題名 重症型アルコール性肝炎に対する顆粒球除去療法の有用性に関する研究
実施開始日 2012/1/23
実施終了日
主任研究者 上村顕也
担当者名 上村顕也
研究目的・方法 本研究課題では重症型アルコール性肝炎に対して、顆粒球除去療法が有効であるかどうかを検証すること。
対象 本研究課題では重症型アルコール性肝炎に対して、顆粒球除去療法が有効であるかどうかを検証すること。
患者様へ 重症型アルコール性肝炎は肝腫大、白血球増加、黄疸などを認め、非常に予後が悪く、発症後1ヶ月以内に死亡することが多い稀な疾患です。その病態は慢性的なアルコール摂取による、肝網内系の機能低下と腸管の透過性亢進によるエンドトキシン血症に起因するサイトカインを介した肝組織への多核白血球による直接的障害が原因とされ、種々の治療法が検討されていますが、予後を改善させる治療法は確立されていません。そのなかで、その病因となっている顆粒球を除去するべく、顆粒球除去療法(granulocytapheresis, GCAP)を施行し、その効果を報告してきました。以降、同様の症例とGCAPの効果が多くの施設から報告されており、現在では、重症型アルコール性肝炎に対するGCAPの有用性については確立されてきておりますが、現段階では保険適用されておりません。今回申請いたします、治療研究は保険適用外ではありますが、患者様の救命を目的とし、またその効果を検証することによって、治療法の確立につながる有意義なものと考えます。
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