Interviewインタビュー
2025/02/25公開
先生方の人柄や雰囲気の良さに
惹かれた消化器内科
可能性が広がる当科の奥深さ
平成29年度卒 若林 拓哉
タグ:# 大学院,# 後期研修

人柄や雰囲気に惹かれた消化器内科
新潟市民病院での多くの経験
新潟市民病院で初期研修を行っていたため、自然と後期研修も市民病院で継続したいと思っていました。初期研修で指導してくださった消化器内科の先生方の人柄や雰囲気の良さに惹かれていたため、内科専門医プログラムの説明会を受けるころにはもう「消化器内科に入るぞ!」と決めていた記憶があります。

新潟市民病院は三次救急医療機関であり、多くの高度な処置を必要とする救急患者を受け入れる環境でした。消化器内科は内視鏡やIVR(画像下治療)での止血、胆道系疾患のドレナージなど多彩な緊急処置を行う科であり、必然的にたくさんの症例を担当することができました。冷や汗が出るようなプレッシャーも、救命できた喜びも、亡くなられた方を見送る辛さも、全てが得難い経験でした。
大学病院ならではの働き方を経験
専門的な医療の経験が師としての大切な芯に
プログラムの連携施設として大学病院で研修したときには環境の違いに戸惑いました。一つの医局に医師が集まっていた市民病院では、お互い気軽に相談ができました。朝にメールを送って、お昼時に「ちょっとお時間よろしいですか?」と直接続きを話すなんてこともしばしば。しかし大学ではそうはいきません。多くの人と部署が連動して動くためにコンサルト、検査、一つ一つに手順やルールがあります。それらに慣れるまで随分周りに迷惑をかけてしまいましたが、それを助けてくれる多くの同期や上級医の先生方がいてくれたのも大学ならではだと感じました。
また、大学でしか対応できないような高度な専門性が求められる症例も担当することがあり、自分の知識や経験を引き上げるきっかけになりました。地域医療に根差し市民病院で多くの患者さんをみた経験と、大学病院での専門的な医療の経験は、医師としての私を支える大切な芯となっています。
スペシャリストもジェネラリストも
可能性が広がる消化器内科の奥深さ
消化器内科は手技が多い一方で、患者さんとじっくり向かい合う内科としての側面もある診療科です。さらに肝臓・消化管・胆膵と担当する臓器も多く、とても奥深くやりがいがありおそらく一生飽きません。ひとつの専門を突き詰めるスペシャリストも、広い範囲を診療できるジェネラリストも自由に目指せます。
まだ進路を決めておらず、少しでもこれらに関心がある方はきっと向いています。一緒に働ける日を楽しみにしています。
