基礎病理学研究と応用医療技術研究の融合的展開をめざして

分子病理学講座では患者の皆様の協力のもと、がん細胞やがん組織の形の特徴やその発生の原因、転移のしくみなどを実際の病気とのかかわりを視野に入れて日々研究を進めています。
さらに最近、これらの基礎研究で得られた情報を生かしながら、「ペプチド」という小さなアミノ酸分子を用いた従来にない新しい”からだにやさしい”診断法や治療法開発のための基盤技術の研究も患者の皆さんへの還元をめざして精力的に行っています。
具体的には、消化器がん・呼吸器がん・脳腫瘍・血液腫瘍など現在難治がんとして認識されている幅広い悪性腫瘍の増殖・浸潤・転移のメカニズムや治療学上疾患の持つ課題について、病態とのかかわりを視野に入れ正常組織との比較による分子病理学的解析を主体とする基盤研究と、それらの基盤的知見を活かす新規細胞透過性ペプチド、細胞内機能制御性ペプチド、極少量がん細胞採取マイクロチップなど当研究部門開発のオリジナルバイオツールを利用したがんの新しい分子診断・治療技術の開発による応用研究を併せて進めています。この様な”基礎病理学”と”応用医療学”の両輪を柱とする研究活動を通じて、がん患者医療の最前線とクロストークする21世紀の先進的な腫瘍病理学研究を展開していきたいと考えています。

共同研究機関および研究協力機関(2016年12月現在)

  • 北海道大学大学院薬学研究院生体分析化学講座
  • 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科細胞生物学講座
  • 愛知県がんセンター研究所感染腫瘍学部
  • 愛知県がんセンター中央病院消化器内科
  • 国立がん研究センター東病院消化器内視鏡科
  • 新潟県立がんセンター新潟病院病理診断科
  • 弘前大学大学院医学研究科病理診断学講座
  • 大阪大学大学院医学系研究科病態病理学講座・附属病院病理部
  • 大阪府立大学工学研究科応用化学分野
  • (株)エーザイ・Morphotek Inc. (Exton, PA)
  • (株)糖鎖工学研究所
  • その他 国内製薬企業

  • ラボのアルバム
  • 共同研究
  • 新潟大学医学部
  • 新潟医学会
  • 文部科学省科学研究費
  • 科学技術振興機構(JST)
  • 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)