〒951-8510 新潟市中央区旭町通1-757
1)血管腫、母斑、刺青等に効果的なレーザー治療の適用範囲を、熱傷等の副作用なく皮膚深層にまで広げるために、本学工学部の新田勇教授が開発されたレーザー走査技術「シュリンクフィッタ」を用いた高機能・低侵襲レーザー治療器の開発とその効果確認、作用機序を研究している。
2)微細な血管、リンパ管吻合への応用も検討している。
難治性潰瘍発症の一因である糖尿病において、病態にストレスによる各種ホルモンが影響し、症状を増幅している可能性が高い。 動物実験では、拘束ストレス下に血漿のコルチコステロンなど各種ホルモンや、放出因子、IL-6などのサイトカイン、カテコールアミン、血糖値、中性脂肪の上昇を認めている。 臨床では、糖尿病患者には神経を栄養する血管も障害され、神経因性疼痛も見られるため、抗うつ薬が鎮静目的に投与されている。また、ストレスを心理的にケアすることで治癒が促進されることが確認されている。 一方、うつ病においてはストレスが血中グルココルチコイドの増加をもたらし脳内の神経細胞死を誘発させ、ひいては神経回路網の破壊を進行させる病態が推察されている。 脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor : BDNF)は、神経細胞の発達・生存に大きな役割をになっているが、抗うつ薬投与によりBDNF産生が増加すること、神経細胞への分化が促進されることが判明し、 抗うつ薬とBDNF、そして神経回路網の修復・形成促進の相互の関連が示唆されている。 このようにストレスと組織障害、抗ストレス薬と組織再生との関連は深く、創傷治癒に影響しているとの着想に基づき、「ストレスは創傷治癒を遷延させ、抗ストレス薬は治癒を促進させ得る」との 仮説を立て、真偽を立証することを目的に基礎的な動物実験を進めている。 難治性皮膚潰瘍患者の多くは抑うつ状態にあり、抗ストレス薬として抗うつ薬は抑うつ状態のみ ならず潰瘍をも改善させ得る可能性について、マウスモデルで検証することを目標としている。
〒951-8510
新潟市中央区旭町通1-757
TEL 025-227-2592
FAX 025-227-0795