専攻医募集

当教室での研修について

新潟大学形成・美容外科は、大学病院を基幹とし、複数の指導的な専門医が各々の得意分野で診療を分担しています。
当教室は異なる出身大学のスタッフにより多角的な診療を行っており、他大学・他施設と研修の交流も行っています。
新潟大学形成外科プログラムは、大阪大学形成外科研修プログラム、兵庫医科大学形成外科研修プログラムとも連携しています。
多様な領域の研修ができることが新潟大学形成外科の強みです。取り扱っている疾患についてはこちらをご参考ください。

研修概要

形成外科専門医(申請資格は4年以上継続して日本形成外科学会の正会員で、形成外科研修を4年以上受けたもの)の育成を目的としています。 専門医取得に必要な修練は、医歯学総合病院および日本形成外科学会認定の研修施設である連携病院にて行います。 最初の1〜2年は大学研修を原則としており、 連携病院を含めた4年間の研修終了後、多岐にわたる専門領域の習熟のための大学、連携病院での診療・研究を継続することは可能であり推奨しています。

研修プログラム

研修期間 4年
募集人数 6人 (2022年より増員)
選考方法 書類・面接
連携施設 新潟市民病院、新潟中央病院、県立中央病院、長岡赤十字病院、新潟医療センター、
県立がんセンター病院、長岡中央綜合病院、etc

大阪大学医学部附属病院、大阪労災形成外科、大阪警察病院、大阪急性期・総合医療センター、
地域医療機能推進機構大阪病院、大阪みなと中央病院、箕面市立病院、地方独立行政法人りんくう総合医療センター、
大阪国際がんセンター、大阪母子医療センター、兵庫県立こども病院、etc

研修内容

4年間の研修を大学病院連携病院で行います。
専門医試験受験に必要な症例を経験することが必要となります。
4年間の研修修了後、専門医試験を受験し専門医獲得の流れとなります。

大学病院

指導医のもと専門性の高い疾患を中心に診療します。
病棟担当となり、手術(助手、執刀)、回診、処置、退院決定まで上級医の指導のもとで行います。
オンコール対応は若手を中心に分担しており、外傷や広範囲熱傷などは自分が主治医として診療を行います。
また週に1日、休日(外勤日)として市中病院で手術の助手に入ります。

大学病院の1週間一例

特徴

  • 専門的な症例が豊富

  • 年齢の近い先輩がいる

  • 専攻医の習熟度や希望に応じて決まる

  • マイクロ練習し放題

  • 規定範囲内で休暇はしっかり取れる

  • 長時間手術が時々ある

連携病院

市中病院において、少人数で診療を行います。
外来を持ち、初診から術後の経過観察まで自分で診療することができます。
回診や検討会などはチームで行っており、少人数ではありますがしっかり上級医のサポートを受けることができます。
専門性の高い症例でも大学から指導医を呼び一緒に診療することもあります。

連携病院の1週間一例

特徴

  • 外来を持てる

  • 豊富な症例数

  • 執刀できる症例が多い

  • 少人数のため上級医とも密に関われる

  • 外科当直もする

  • オンコール対応はやや多い

その他

普段の診療に加えて、関東形成外科学会新潟地方会に参加し発表したり、各専門分野の学会に参加したり、コンテストに参加したりします。
論文執筆では手厚い指導を受けることができ、専攻医でも国際学会で発表の経験ができます。臨床研究や、大学院での博士号取得も目指せます。
また、医局旅行やWork shop(ex医療機器工場見学)、食事会なども行います。

先輩レジデントの声

  • 形成外科7年目
  • (今は専門医取得)
  • H先生

形成外科は外見+機能が求められる科だと思います。QOLの向上に重点を置く科です。
つまりいろんな意味で綺麗またはスマートに仕上げなければいけないと考えています。
ここはそのための技術を教えてもらえるところだと思います。
糸のかけ方、ものの切り方、いえ、それ以前に持針器やハサミの持ち方からです。
器用じゃないとだめですよね?とよく聞かれますが、そんなことありません。
大部分が努力+慣れ、じゃないでしょうか。自分もまだまだ向上が必要ですが。

  • 形成外科4年目
  • K先生

出身大学も研修病院も県外だったため、入局を決めたときは1回見学したのみで正直医局をあまり知らない状態で飛び込んだような形でした。ですが、上の先生方の温かいご指導のもと、入局前には想像もできなかったような手術を経験させていただいています。
小さい医局だからこそ、入局したての若手にもたくさんの症例を経験するチャンスがあります。
医局はアットホームで質問をしやすい環境ですし、医局会では若手の意見も尊重してもらえるので積極的に発言しています。

  • 形成外科3年目
  • O先生

形成外科は唯「創る」外科だと知り、これまでの医師の概念が覆りました。
国家試験や座学では勉強する機会は多くありませんが、腫瘍切除後の再建や先天異常など形成外科が関わる分野は多岐にわたり、典型的な症例は一つもありません。
多種多様なケースとアプローチがあり、正解はなく色々な可能性がある点に魅力を感じ形成外科医を志しました。

  • 形成外科4年目
  • F先生

たくさんのサポートをいただきながらですが、入局1年目で重症顔面多発骨折の手術を完遂させていただきました。
当科の医師が誰も術者として行ったことがない術式で、まさか自分が担当させてもらえるとは思ってもいませんでした。
顎顔面口腔外科との合同手術で約16時間かかりました。最後まで術者のまま行わせていただけたことに大変感謝しています。
手術の計画から準備、当日の流れの組み立ても行い、学ぶことが多くとても貴重な経験でした。

  • 形成外科3年目
  • K先生

新入局でも集団の中でポツンと孤立することなく安心して学べる環境です。
知らない土地で知らない人達と後期研修のスタートを切りましたが、特に心細くなることはありませんでした。
医局がとても広く快適です。自分用に与えられるスペースは大きくて満足ですし、共用のスペースでご飯を食べたり雑誌や新聞を見るのも好きでした。
おやつは甘いのも、辛いのも置いてくださっていて、素晴らしいです。