教室のご紹介

ご挨拶

2012年1月より、新設されました新潟大学大学院医歯学総合研究科腫瘍内科学分野を担当しております。2012年11月には、新潟大学医歯学総合病院の診療科として診療も開始しました。新潟県では初めての腫瘍内科の開設です。新設されたばかりですので歴史も実績もありませんが、研究、教育、診療体制を一歩一歩着実に進めています。

腫瘍内科はあまりなじみのない分野ですが、ここ10年の間に医学部(大学病院)やがん診療連携拠点病院に急速に整備されてきました。従来、臓器別診療科の医師が担当していたがん薬物療法(化学療法)を、臓器別診療科の枠を超えて専門に行うのが、腫瘍内科医です。私たちは、臓器横断的に5大がん(肺がん、乳がん、胃がん、肝がん、大腸がん)を中心に様々ながんに対するがん薬物療法を行います。

がん薬物療法は、分子標的薬の登場により、治療成績が各段に向上しています。毎年新たな分子標的薬が登場し、がん薬物療法は急速に変化しています。一方、新たな薬剤の登場により副作用も多様化しており、がん薬物療法に精通した腫瘍内科医が求められています。これら分子標的薬の適応判断には、従来の病理診断に加えて遺伝子診断などが必要となってきます。従って、我々腫瘍内科医は、がんの基礎的知識を十分に得る必要があります。その点、研究ができ、また基礎研究室にアクセス可能な大学の腫瘍内科には大きなメリットがあると確信しています。

がん診療において、外科療法、放射線療法、がん薬物療法に比べて、取組が遅れていた緩和ケアの重要性が認識されるようになってきました。新潟大学においても2012年から開始された第2期がんプロフェッショナル養成基盤推進プランの事業とて、2012年11月に緩和医療学分野を開設し専任の准教授を選考し、緩和ケアの中心として活動を開始しています。

がんを、臨床的な観点ばかりでなく基礎的な観点から理解し、その知識を生かしてがん薬物療法を実践でき、かつ基礎研究や臨床試験を通してエビデンスを創出できる腫瘍内科医の養成を目指しています。そのために、教育、研究、診療体制をしっかりと確立し、若手医師の育成を進めなければなりません。

日本の死亡原因の第1位であるがんは、高齢化と相まって、今後も増加が予想されています。腫瘍内科および緩和医療は日本では比較的新しい領域ですが、今後ますます重要性が増しかつ学問として大きな未来が広がっています。共に夢と情熱をもって、新潟そして日本におけるがん診療の確立と向上を目指しましょう。

2013年8月 西條 康夫

スタッフ紹介

教授
西條 康夫

卒業年次 昭和59年 新潟大学
専門資格 がん薬物療法専門医/呼吸器専門医・指導医

特任助教授
生駒 美穂

卒業年次 平成7年 新潟大学
専門資格 麻酔科 指導医/ペインクリニック専門医

総括医長(助教)
森山 雅人

卒業年次 平成6年 自治医科大学 医学部
平成11年 新潟大学大学院(医学博士)
専門資格 日本内科学会 総合内科学会専門医・指導医/日本血液学会 認定血液専門医/日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

医員
松本 吉史

卒業年次 平成21年 弘前大学
専門資格 認定内科医