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活動実績

令和3年度 医学入門

2021.12.6


今年の医学入門は、コロナ禍により昨年に引き続き全面非対面授業となりました。

まず第1弾は11月8日、井口が担当し、地域医療全般に関する総論を話させてもらいました。 例によってオンラインの授業はなかなか相手側の反応が分からず戸惑うことも多いのですが、90分間、地域医療に関する話題、 超高齢社会とは、そして医学部に入ったと言うことについて学生に改めて考えてもらう様な講義をしました。

第2弾は医学教育センターの河内泉先生とコラボさせて頂きました。 昨年に引き続き新潟市医師会の斎川さん、そして斎川さんからご紹介いただいた、ケアプランセンター春の主任介護支援専門員をされている切替さん、当講座助教の今西先生と井口、そして裏方として、医学教育センターの皆さん、当講座事務とで、12月6日の3、4限に行いました。
最初に、河内先生からMD Aware、グループワーク「あなたの人生の優先事項は何ですか?」を行っていただき、学生にはGoogle slideを用いて班ごとにディスカッションしてもらいました。
その後、コンフリクト・マネージメントを中心テーマとして、多職種の視点を交えながら皆で考えてみました。 まず井口より医療現場での対立、意見の相違をどう乗り越えるかといったテーマで話をさせてもらいました。続いて、切替さん、斎川さんからまさに現場における葛藤、 苦悩などについてお話を頂きながら、河内先生、今西先生、井口の5名で、患者さんの想いを共有すること、白黒のつかないことが多い医療現場の話、多職種の強みを活かした連携などについて、それぞれの視点から意見交換を行いました。 続くグループワークと発表では、各班で話し合いがしっかりと為された様子を伺うことができました。 そして最後に今西先生からコンフリクト・マネージメントのショートレクチャーとして、対立の原因、交渉術、背景を理解することの大切さなどについて解説してもらい、このセッションのまとめとして、数名の医学生から自らの対立の経験や、それらへの対処方法、そして今日学んだことをどう生かすか、といった事を語ってもらいました。授業の中で学生全員から話を聞くことはできませんでしたが、各自考えたことをレポートとして提出してもらうこととなっていますので、学生がこの授業から得たことをしっかり読ませてもらい、また今後の取り組みにも活かしていきたいと思います。
今回のブレイクアウトセッションでは、ほとんどの班が、ちゃんと指示通り顔出しをしてディスカッションをしてくれていたので 良かったと思います。メンチメーターにより、授業前後で学生の意識の変化も見られたようです。

医学科1年生は、残念ながらまだ全員が一堂に会したことがありません。(実は2年生も同様で、入学してから今までに一度も全員が集まったことはありません。)パンデミックが落ち着き、学生全員と面と向かって話せる日が来ることを、心待ちにしています。


授業計画

11月8日(月)
3限:地域医療
井口清太郎

12月6日(月)
3限、4限:多職種連携
斎川克之先生、切替敦子先生、河内泉先生、今西明、井口清太郎