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活動実績

令和4年度 医学入門

2022.12.19


今年の医学入門は、昨年に引き続き全てオンライン講義となりました。

まず12月5日(月)、井口が担当し、地域医療全般に関する総論を話させてもらいました。地域医療の定義から、現在日本の置かれている状況(進展する超高齢社会、著しい少子化)、そこから惹起される様々な課題について説明しました。医学部に入学して半年以上が経過して、今ひとつ医学科に入学した実感を得にくい頃かと思います。そんな中で医学科入学のモチベーションを維持するためにこの医学入門は計画されています。少しでも自分たちが医学科に入学したということを実感できるようになること、またそこから社会に目を向けて医学的な情報に対してアンテナを高く上げて欲しいと願っています。

次いで12月19日(月)には医学教育センターの河内先生、福井先生と一緒に多職種連携に関する講義を2コマ続けて実施させてもらいました。昨年に引き続き新潟市医師会の斎川さん、ケアプランセンター春の主任介護支援専門員をされている切替さんからもご協力頂き、加えて当講座助教の今西先生と井口、そして裏方として、医学教育センターの皆さん、当講座事務とで、行いました。ご協力頂いた皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。有り難う御座いました。 医療現場での対立や、意見の相違をどの様に克服していけるのかといった事を認知症とその周辺症状を絡めながら話し合ってもらいました。多くの学生にとって今夏に実施したEMEに関連して学ぶところが多かったのではないかと思います。 オンラインによるグループディスカッションはなかなか難しい面があります。うまく回していく一つの方法として顔出しをきちんとする、ということがあります。今回は一部の班を除いて全ての班が顔を出してくれていました。こういった指示を守らない人達が、今後の成績や学習態度がどの様に推移していくかを注視していきたいと思っています。我々も官公庁との話し合いや、大学を超えたミーティングを行うのですが、きちんと顔を出して顔の見える関係を構築しながら行うのは基本中の基本です。この時代に即したコミュニケーションの取り方を学んでもらうのも大事なことだと思っています。 職種間の対立や意見の相違はこれから医療を経験していく中で多かれ少なかれ経験するものと思います。今回の授業を一つの契機として、医療プロフェッショナルとなった際に、しっかりと他職種とコミュニケーションを取りつつ、多職種連携していけるよう、期待しています。

コロナ禍が始まり早3年が経過しようとしています。職場や人間関係を巡る文化もこのコロナ禍前後でその相違が語られるようになるのではないか、と思うことも多いのですが、時代の流れの一つとして従容として受容せざるを得ないものだと思っています。 やがてパンデミックも落ちつき、学生の皆さんと何の制限も無く対面で話しができるようになる日が来ることを願ってやみません。


授業計画

12月5日(月)
3限:地域医療
井口清太郎

12月19日(月)
3限、4限:多職種連携
斎川克之先生、切替敦子先生、河内泉先生、福井直樹先生、今西明、井口清太郎