本講座は、腎臓病や生活習慣病などを改善させる食事・栄養療法の科学的エビデンスの構築を目指した臨床的・基礎的研究を行うことを目的として、亀田製菓株式会社による御寄附により、2014年4月1日付で新潟大学大学院医歯学総合研究科に設置されました。現在、担当教員は細島康宏(特任准教授)と蒲澤秀門(特任講師)であり、責任教員として腎・膠原病内科学の成田一衛教授の御指導を頂いております。また、基礎研究などを中心に機能分子医学講座の斎藤亮彦特任教授、日本腎臓学会の慢性腎臓病患者における食事療法のガイドライン作成において中心的な役割を担っておられる鈴木芳樹名誉教授からも御指導を頂いております。
近年増加が著しい糖尿病、高血圧などの生活習慣病や、それらと関係の深い慢性腎臓病(CKD)に対する食事・栄養療法についての科学的エビデンスがいまだ不十分であるという背景がある中で、慢性腎臓病における低たんぱく質食事療法の有効性に関する研究や、植物性たんぱく質である米胚乳たんぱく質におけるメタボリックシンドロームに対する有効性などの臨床的・基礎的研究を行うとともに、それらの研究に関連した教育活動に取り組んでいます。