平成26年度に採択された「日露の経済・産業発展に資するグローバル医療人材育成フレームワークの構築」(G-MedEx)事業によって、新潟大学医学部医学科の国際交流事業は一気に加速しました。この交流事業は平成30年度末をもってプロジェクトを終えましたが、独立行政法人日本学術振興会による「大学の世界展開力強化事業(平成26年度採択)事後評価結果」では、最高評価の“S”をいただくことができました。平成26年度当初の協定校は、極東地域のクラスノヤルスク医科大学、極東医科大学(ハバロフスク)、パシフィック医科大学(ウラジオストク)の3校のみでしたが、平成30年度にはロシア全土を網羅する範囲にまで交流の輪が広がりました。現在は、サンクトペテルブルク大学、カザン連邦大学、カザン医科大学、モスクワ国立大学、北東連邦大学(ヤクーツク)、セチェノフモスクワ国立第一医科大学を加えた9校までに拡大し、この5年間の実績として、本学医学科の日露交流は大きく躍進したといえるでしょう。今後は、医学科で培ったこのロシア交流ノウハウが大学全体に波及していくとともに、医学部においてはこうしたノウハウを世界の他の国々との医学交流促進に活用していく新たなステージに入ったといえます