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NTMGとは
はじめまして、新潟大学医学部医学科総合診療学講座の上村顕也と申します。新潟大学医学部医学科では、2020年夏に厚生労働省による公募事業『総合的な診療能力を持つ医師養成の推進事業』に、『新潟から総合診療医を育成する新たな挑戦:オール新潟体制での総合診療医育成コース【新潟方式】の確立(Niigata Training Methods for Generalist, NTMG)』を応募し、非常に高い評価、期待を受けて採択されました。
本事業は社会の高齢化が進む一方で、医療の専門分化・高度化が進む我が国において、患者個人の複数疾患や生活上の課題を総合的に診ることができる医師を育成・確保するために厚生労働省が、大学を事業の実施主体として公募したものです。事業の採択を受け、2020年12月1日には新潟大学医学部医学科総合診療学講座が開設され、活動を開始しました。
新潟大学医学部では本事業で育成すべき『総合診療医』を多様な能力を有し、それを多次元的に伸ばしていく医師、と捉えております。すなわち、『患者さんの全身を診る』、『生活の視点から診て支援する』、『多職種連携』、『マネジメント』などの総合診療の能力や、『臓器別の疾患を診る』などの臓器別診療の能力などを伸ばす医師です。その養成のために、新潟県、県内の医療機関、新潟県医師会の皆様と密接に連携し、卒前・卒後の教育、実習、研修法を確立します。
また、そのような総合診療医を継続的に養成するために、現場での診療、大学や基幹病院での研修や後進の指導という循環型のシステムをつくり、研究や留学などのキャリアや働き方を支援することも目標としています。これらの内容全体をNTMGとし、「多様な能力を有する総合診療を専門とする医師」と「臓器別専門医でも十分な総合診療能力をもって診療できる医師」などの育成やそのキャリア支援などを継続的に行います。
さらに、将来の新潟の総合診療医となる医学生にも、プログラムの改訂や広報などに積極的に関わってもらい、時代のニーズに合った、総合診療医育成を行ってまいります。新潟方式の総合診療医育成コースを充実させ、多くの医師が新潟で働きたいと思う情報を全国に発信することで、新潟県の医師数増加や偏在の解消に貢献できるのではないかと考えます。
このページをお読みになり本講座の取り組みにご興味のある先生がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。今後、事業を推進するにあたりまして、ますます皆様のお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。
総合診療医育成コース【新潟方式】の概略図
新潟で総合診療医を育成する挑戦
- 新潟大学医学部で総合診療医を継続的に育成すること
- 新潟大学医学部に総合診療医の拠点を形成すること(臨床と教育・研究の循環、キャリア支援)
- 育成システムとして成功させ、全国に発信することで、新潟に医師を増やすこと
【新潟方式】総合医育成コース(Niigata Training Methods for Generalist; NTMG)
新潟大学医学部総合診療学講座 紹介動画
講座の様子
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実習報告書(カラー冊子)
学びを支えるバーチャルリアリティ(VR)
教材開発の様子と活用事例について、簡単にご紹介しています。