ご挨拶・スタッフ
新潟大学旭町キャンパス医師・医学研究者・医学生のキャリア支援の会「ひと尋の会」の発足に寄せて
この度、医師・医学研究者・医学生のためのキャリア支援の会を発足し、その会の名称を「ひと尋の会」としました。
皆様には宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の千尋の名前に使われている尋の字でお馴染みかもしれませんが、「尋(ひろ)」はもともと「人が右手と左手を広げた長さ」という単位を表す漢字です。その「右手と左手を広げている様子」から、両手をいっぱいに広げて子どもたちを迎え入れる、困っている人を受け入れるという思いを込めて、会の名称といたしました。また、「尋」が長さの単位を表すことから「空間の広がり」「どこまでも続く可能性」や、「尋ねる」という言葉にも使われるように「深い道理をきわめる」といったイメージも名称に込めています。
少し難しい話になりますが、仏典には「わずか一尋のこの身」という言葉があります。一人の力は微かであっても、まずその一人が責任を持って、両手をいっぱいに広げ誰かを受け入れること、そしてその輪が十尋、百尋、千尋と広がり、多様性を広く受け入れる社会となることを願っての命名です。
働く意欲はあっても子育てのために復職できない、親の介護と仕事を両立したい、病気を持ちながらも治療と仕事を両立したい…など様々な背景を持つひとびとが、お互いを認め合い、励まし合うことができる社会。各自の多様性を受け入れ、その能力や経験を認めて、広く活躍の機会を与えることができる社会は、人に優しいと同時に、技術革新の原動力にあふれ、結果として大きな成果をもたらすと言われています。
「ひと尋の会」は、男性、女性を問わず年齢の別なく集い、キャリアをめぐる医師・医学研究者・医学生の多様な意見を語り合う場、情報を交換する場、です。この会を通して、皆さんがそれぞれの経験や知恵を寄せ合い、助け合い、新潟の医療圏を、ひいては医療を通じて新潟の街をよりよいものに変えていっていただきたいと念願します。
ひと尋の会は、医療者が学びやすい・働きやすい環境づくりを目指しています。講演会やイべントの企画・運営、各種働きかけを行います。
新潟県女性医師総合支援センターと連携し、分室としての役割を担っています。
ご相談・ご意見も随時受け付けております。どうぞお声掛けください。
コアメンバー
- 染矢 俊幸(医学部長・精神医学教授)(会長)
- 塚本 恵(新潟大学理事・キャタピラー代表執行役員)(スペシャルメンバー)
- 土田 正則(呼吸循環外科学教授)
- 佐藤 昇(肉眼解剖学教授)
- 齋藤 昭彦(小児科学教授)
- 齋藤 玲子(国際保健学教授)
- 伊藤 明子(皮膚科学)
- 小林 暁子(産科婦人科学)
- 岡崎 史子(医学教育センター)
- 青木 亜美(医学教育センター)
問い合わせ先
事務局
新潟大学医学部医学科医学教育センター ひと尋の会
TEL.025-227-0425
FAX.025-227-2061