同門会について
新潟大学医学部第三内科(現消化器内科)は昭和41年12月に開講し、第一代市田文弘教授(~昭和63年3月)、第二代朝倉均教授(~平成14年3月)、第三代青柳豊教授(平成26年3月)、第四代寺井崇二教授(平成27年1月着任し現任)と代々消化器内科の研究、教育、臨床を担って、新潟県内の多くの病院や診療所に医師を輩出しています。平成29年6月17日に開講50周年を記念して、同門会総会と合同で講演会及び祝賀会を開催し、リバーカンファレンス400回記念誌を発刊しました。
同門会の起こりは、初代市田文弘教授の門下に学んだ有志が、昭和54年に第三内科同門会を発足させました。その後、歴代教授を支える会として、教室の歴代医局長(現総括医長)が事務局となり、6月に総会を開くなど同門会活動を継続しています。
初代会長には笹川力先生(元新潟市民病院院長)、第二代は田代成元先生(元田代消化器科病院院長)、第三代は上村朝輝先生(元済生会新潟第二病院院長)、第四代は吉川明先生(元厚生連長岡綜合病院院長)、第五代は塚田芳久(元新潟県立新発田病院院長)が就任しています。
昭和56年から100頁を超える同門会誌が発行され、業績掲載や交流の場として活用されています。市田教授の寄付金で創設された市田賞は、毎年基礎と臨床の二部門で選考され、国内外で活躍する若手消化器内科医を奨励しています。
初代市田教授の「来る者は拒まず、去る者は追わず」の精神を受け継ぎ、同門会には新潟大学で研鑽を積まずとも、県内で同門として消化器内科の臨床や研究をする会員も入っています。市田教授は国内留学を多数受け入れて、その後は県外大学の教授に就任される方もおり、県外にも多くの会員を持っています。同門会は新潟大学医学部消化器内科の後見役的存在であり、同門会員相互の協和と親睦を目的としています。
新潟大学医学部の他のナンバー内科から50年以上遅れて開講したものの、令和5年には会員数は530名に達し一大勢力になりました。新潟県内117病院(令和6年7月現在)の病院長のうち、同門会員が13名と1割を超え、県内医療を牽引する存在になっています。
新潟県内で消化器内科医として、勤務や開業をされる方は新潟大学医学部第三内科・消化器内科同門会の門をたたいてみてはいかがでしょうか。
新潟県厚生連 理事長
塚田芳久
(2025年3月)