新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

HOME > 消化器内科学分野について > 寄付講座について > 消化器疾患診療ネットワーク講座

消化器疾患診療ネットワーク講座

消化器疾患診療ネットワーク講座について

2019年3月27日、新潟大学大学院医歯学総合研究科と妙高市は寄附講座【消化器疾患診療ネットワーク講座】の設置に伴う協定書の締結式を行いました。

 

近年、少子高齢化社会が深刻となり医療の考え方も大きな変貌の段階を迎えています。病気・介護の予防強化による健康寿命を延ばすことにより、労働人口の確保、社会保障費の抑制も喫緊の課題になっています。「元気な働く高齢者」の増加を期待する施策が日本国内でも数多く進んでいます。
高齢化の進む新潟県妙高市を中心としてサルコペニア対策等の予防医学への取り組みや上越の近隣病院との診療ネットワークの構築により、長年住んだ地域で最善の医療を受けられる体制の強化を目的とするものです。

 

寄附講座は、特任准教授、助教1名で開始します。 妙高市、けいなん病院、新潟大学医学部消化器内科講座が一体になり、妙高市民のために消化器疾患に対する臨床、研究を行っていきます。
まず、現在、妙高市においては、新潟県の中で大腸癌に罹患される率が高い傾向にあります。大腸癌に加えて、食道癌、胃癌、膵癌、肝臓癌など他の消化器疾患と並行して、地域における消化器検診強化に対応すべくサポート体制を開始します。 また、妙高市の公開資料によると、市内の総人口の減少や生産年齢人口の減少を背景として、地域経済の疲弊・縮小、行政サービスの低下等の課題が今後生じるとされています。通信ネットワーク技術等を利用した、持続可能な介護・医療支援のネットワークの開発も今後必要となってくることが予想されます。
このような背景の中、今回の寄附講座のように、消化器疾患診療ネットワーク講座という名前の講座は日本で初めてのもので、新潟大学、消化器内科学教室も力をいれサポートしていき、最終的には妙高市民の健康寿命延伸に寄与するよう努力してまいります。 

新潟大学医学部消化器疾患診療ネットワーク講座
  特任准教授 上村博輝  特任助教 高綱将史 

同門会の皆様へ