新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

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留学だより

バーミンガム大学留学記(2)

2019年12月7日

 2019年4月より2021年3月までイギリスのバーミンガム大学へ留学しております。今回はその続報をお伝えしたいと思います。

 もともとの研究内容は遺伝子改変マウスを利用したPSCモデルマウスにおける制御性T細胞の役割についてでありました。しかし使用を予定していた遺伝子改変マウスが予想よりも数が増えず、留学開始後から予定変更(というよりも追加)となっております。内容としてはメモリーT細胞の機能を欠損させたマウスにおいてPSC様の胆管障害を起こし、肝障害の程度やメモリーT細胞がどの様に胆管障害に対して働いているかを見ております。幸い、いくつか興味深い結果が得られたため2020年の欧州肝臓学会EASLへ参加予定です。また、今後そのメカニズムについてさらに追及していく予定です。 さらに、この半年間での研究内容についての学内発表会もありました(Fig.1)。これまで英語でのOral presentation経験はなく、これが初めての挑戦でした。正直に言いますと文章を機械的に読み上げるだけの発表になってしまい、何が新しい発見で、興味深い点なのか伝えられず、少々悔いが残りましたが、次回の学会では今回の反省点を生かせるようにしたいと思います。

 イギリスでの各種イベントについてですが、ハロウィンに対する情熱はアメリカと比べると少なく、むしろその直後のガイフォークスナイトの方が力を入れているということです。ですがハローウェインもしっかりと街はライトアップされており、公園などでも出店やイルミネーションが点灯され非常に楽しいイベントでありました(Fig.2)。

ハロウィンが終わればすぐにクリスマスの準備です。バーミンガムにも大きなクリスマスマーケットが立ち上げられ、市の自称ではありますがEU圏内ではドイツに次ぐ規模だそうです。フランクフルトと姉妹都市の関係で同都市から出店がされており、300mほどの通りをPUBやソーセージ、チュロスなどの飲食店やクリスマス関連用品の店で溢れます(Fig.3)。観覧車やメリーゴーランドもこの時期限定で設置されており、今後ロンドンの高橋先生と一緒に楽しむ予定です。研究仲間とのクリスマス会は11月末に終えてしまいました、はやい(Fig.4)。

 またその他にも上司であるLu先生とイギリスらしい街並みと素晴らしい運河で有名なコッツウォルズへ連れて行って頂き(Fig.5)、ハーフマラソンへ参加したりなど盛りだくさんの半年間でした。ロンドンマラソンは抽選から落選してしまいましたが、こちらでできたランニング友達(日本人)とバルセロナマラソンへの参加を検討しています。
写真の数は遊びが大半ですが、日常生活は研究中心でまじめにやっておりますのでご安心ください。

木村成宏 記

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