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急性肝不全ネットワーク

肝臓は余力が大きい臓器です。少しくらい障害を受けても症状は出ませんが、程度が強いと疲れなどの症状が出たり、黄疸になることもあり、さらに強い障害の場合には、意識を失ったり、命に関わることもあります。ですので、肝臓の障害が検査で検知された場合には、その程度を早目に評価して、見通しを定めることが大切です。

一方で肝障害のため診療期間に受診した際に、どの程度の障害が起きており、今後どのような経過を辿るか予測を立てることは困難です。急性肝不全はさらに特殊な内科治療や移植などの検討も必要になり、新潟県全域でどこでも同じ診療、搬送判断を行うことは非常に重要です。

上記のような問題を解決するために新潟県内における急性肝不全の予後改善および治療の均質化、最適化を目指し、急性肝不全ネットワークを整備しております。新潟大学医歯学総合病院の関連病院で急性肝不全を疑う患者様がいらっしゃった場合に新潟大学医歯学総合病院消化器内科との間で連絡を行います。大学病院では専門医で治療の検討、移植判断を行い、関連病院へと返信します。必要な場合には大学へ搬送していただき、特殊治療や移植などを検討します。

利点としては関連病院としては成因特定や治療方針などに関して専門医の助言を得やすくなり、搬送基準などの明確化によって早期治療介入が可能となります。結果として患者様の予後改善が得られると考えております。

ネットワークの概要

連絡方法について

急性肝不全ネットワークでは「急性肝障害登録票」を用いての相談となります。書式をダウンロードしてご利用ください。

何かご不明な点等ございましたら、以下の連絡先までお問い合わせください。なお、回答までに少々お時間を頂く場合がありますことをご承知おきください。

<連絡先>
新潟大学医歯学総合病院 消化器内科
木村成宏
電話:025-227-2207 FAX:025-227-0776

『急性肝障害登録票』はこちらよりダウンロードいただけます