新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

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Sun Ship通信

新潟医療生活協同組合 木戸病院 紹介

新潟医療生活協同組合 木戸病院
院長 佐藤秀一

木戸病院の設立母体である新潟医療生活協同組合は、1975年1月に設立されました。医療生活協同組合は、組合員(出資者)が、「医療」「介護」「福祉」「健康」などの諸問題を、それぞれの専門家および施設と協力しながら解決を目指す、いわゆる自主的な組織です。組織の運営は、組合員(出資者)からの出資金と、金融機関からの融資で行われています。
 設立当初の新潟医療生活協同組合の組合員数は1375名でした。総合病院を中心とする医療・福祉の充実した町作りをめざし、1975年5月12日に木戸病院新築工事が着工されました。翌1976年5月、新潟市東区の上木戸に旧木戸病院が開院しました。開院当時は病床数88床、診療科は内科、神経内科、循環器科、小児科、皮膚科、歯科の6科でした。1986年4月1日第3期工事竣工後に病床数312床まで増床、2011年7月1日、病院施設の老朽化に伴い、現在の竹尾地区に新築移転されました。新築移転後に2回の病棟再編成を行い、現在は急性期3病棟(153床)、地域包括ケア2病棟(109床)、回復期リハビリテーション1病棟(50床)、合計312床、17診療科で診療を行っています。
 旧木戸病院の施設は、2013年4月1日より多目的施設の「なじょも」に改修されました。1階と2階は、訪問介護センター、訪問看護ステーション、デイサービス、ショートステイ、木戸クリニック、3階から5階は、サービス付き高齢者向け住宅(70室)です。更に、旧健診センター、旧医局なども、高齢者向け住宅「coopなじょもガーデン」(31室)として利用されています。
 現在の新潟医療生活協同組合は、組合員数約44000人、総従業員数約800人です。関連施設は「木戸病院」、「木戸病院健診センター」、院内保育所「いちご畑」、病児保育室「きどっこ」、「木戸クリニック」、「石山診療所」、老人介護保険施設「ほほえみの里きど」、サービス付き高齢者向け住宅「なじょも」、小規模多機能型居宅介護「赤いふうせん」など、多数の施設が整備されています。木戸病院を中心に、各診療所・介護・福祉事業所が連携し、新潟市東地区住民の医療と介護の充実に取り組んでいます。また、組合員及び地域住民の皆様と共に「新潟東区における健康づくり」の活動を推進しています。
 私は、2001年4月1日消化器内科医として木戸病院に赴任しました。当時、消化器内科は2人体制でしたが、翌年より3人体制に増員されました。2019年4月より非常勤医師が加わり、現在は4人体制で診療を行っています。2018年8月に副院長、2019年4月より院長に就任、同年6月より新潟医療生活協同組合副理事長を兼任しています。
 現在の日本は、診療報酬・介護報酬の抑制、既存の医療・介護提供体制の見直しなど、様々な政策が行われています。また、病棟機能分化や、近隣の医療介護施設との連携などを通して、高齢化社会の実態に合わせた医療サービスの提供が求められています。一方、良質な医療を継続的に提供する為に、働き方改革など職場環境の改善が必要です。
 「安全かつ質の高い医療の提供」「働きやすい職場環境の提供」「健全な病院経営」を目標とし、今後も地域医療と福祉の充実に努力してまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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消化器内科スタッフ

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