2015年8月16日より、新潟大学医学部形成外科教室を主宰しております、松田健と申します。本教室の二代目教授となります。
新潟大学医学部形成外科は1979年に院内標榜の形で整形外科に診療班の形で本格的な形成外科診療を開始(星栄一先生)したことからはじまりました。
1996年度より文部省から新潟大学医学部付属病院に形成外科新設が認可され、同7月17日付で柴田実が新潟大学医学部付属病院形成外科長に任命され形成外科診療科が発足しました。
2001年4月新潟大学大学院臨床医学系列生体機能調節医学専攻可塑性機能制御講座形成・再建外科学分野となり、2011年4月から医学部医学科講座に移行、臨床系形成外科学分野となりました。
2015年3月柴田実が退任、同8月16日付にて松田健が二代目教授として就任いたしました。2017年より新潟大学形成外科同門会が正式に発足、2022年4月現在48名の会員数となっております。
長きにわたり本教室は新潟県における形成外科診療の中核として、大きく発展してまいりました。
診療分野としましてはマイクロサージャリーを用いた各種の再建外科(頭頸部再建・顔面神経再建・乳房再建・四肢の再建・リンパ浮腫の治療)・機能と形態の両立を目指した手外科をはじめ、
先天性形態発育不全(唇顎口蓋裂、小耳症、多指症等)、頭蓋顎顔面外科(頭蓋顎骨発育不全等)、熱傷・外傷(顔面骨骨折・労働災害や交通外傷に伴う挫創・組織欠損など)、皮膚腫瘍・母斑・血管腫・あざに対する治療、
褥瘡・難治性潰瘍など、形成外科のカバーする分野をほぼ網羅、かつ高いレベルの診療を提供してまいりました。また、大学医学部の使命として基礎研究にも力を入れ、現在までに多数の研究費を獲得、研究業績を上げてまいりました。
今後も県内外の関連病院と連携・協力をさらに充実させ、県内の診療体制の充実のみならず、これからの形成外科学の発展に寄与すべく、教室員一丸となって誠心誠意取り組んでまいります。 これからも、皆様のご指導、ご支援を宜しくお願いいたします。
また、当教室では次世代の形成外科を担う形成外科医の教育にも心血を注いでまいります。県内唯一の大学病院として、 県内の主要な連携施設における充実した症例数・幅広い対象疾患と、経験豊富な指導スタッフの下、高い能力を持った形成外科医の育成を行ってまいります。
我々とともに当教室での研修を希望する、全国からの先生方を心待ちにしております。