新潟大学医学部麻酔科学教室
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ペインクリニック

ペインクリニック ペインクリニックでは様々な原因で、あるいは原因不明の痛みで悩んでいる患者さんに対して、QOLの向上を目指し、各種神経ブロック、薬物療法、消炎鎮痛処置(光線治療器、電気鍼など)などを行っています。
2007年度通院患者さんの疾患内訳は図1が示すように、帯状疱疹後神経痛、脊椎疾患(頚椎症、脊柱管狭窄症、failed backなど)が多くそれぞれ20%を占め、その他の神経障害性疼痛(引き抜き損傷、四肢断端部痛、開胸術後疼痛症候群など)、低髄液圧症候群、顔面・頭頚部痛(頭痛、三叉神経痛など)、血管性疼痛(閉塞性動脈硬化症など)、関節痛、多汗症、がん性疼痛、CRPS、筋筋膜性疼痛、痛み以外、他科処置と続きます。年間300人前後の患者さんが受診され、メディアの影響か年々増加しています。

図_1をクリックして拡大図をご覧下さい。 外来は月・水・金の週3日、午前9時から午後2時頃まで、金曜午後からは手術室での神経ブロックなどの特殊処置をおこなっています。受診者数は1日約20〜40人程度、場所は外来診療棟3階にあり、カーテンで仕切られた処置ベッド7台がある診察室と、壁で仕切られた診察室が2室、サーモグラフィーなどの検査を行う電気生理室が併設されており、入院ベッドは4床あります。
スタッフは馬場教授、病棟長とその他1〜2名の専従医師で構成され、火曜日に朝の検討会を行い、患者さんの治療方針について話し合います。

 

神経ブロック:

 局所麻酔薬を用いた一時的効果があるものと、アルコールや高周波熱凝固を用いて数ヶ月から数年の効果を期待できる永久ブロックとがあります。メリットとデメリットを考え、疼痛部位や患者さん個々の状態にあわせて適応をきめています。硬膜外ブロック、星状神経節ブロック、その他末梢神経ブロック、三叉神経ブロック、腰部交感神経ブロックや内臓神経ブロック、くも膜下フェノールブロック等のがん性疼痛にも適応となる神経ブロックも行っています。

 

薬物療法:

 リドカイン、ケタミン、硫酸マグネシウムの静脈内投与、抗うつ薬、抗痙攣薬、オピオイド、漢方薬の処方も行っています。

その他:

 難治性疼痛や血流傷害に対し脊髄電気刺激装置植え込み術や、多汗症に対する胸腔鏡下交感神経遮断術も行っています。

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