麻酔薬作用機序班
最近の研究により麻酔薬の標的として重要であると考えられてきた神経伝達物質のイオンチャネルは、様々なサブユニットの組み合わせで構成されています。
特定のサブユニットを欠損するマウス(ノックアウトマウス)の行動解析を行うことで、特定の「分子」と麻酔や慢性疼痛などの「行動」と直接の関連性を検索することが可能となってきました。そこで、本学脳研究所の細胞神経生物学分野のア村建司教授のご協力のもと、分子生物学的アプローチにより、麻酔薬の作用機序や慢性疼痛の発症機序に関する研究を行っています。
この研究は、副作用が少なく麻酔作用のすぐれた薬の開発へとつながります。