腫瘍外来

特徴

良性皮膚腫瘍及び悪性皮膚腫瘍 (皮膚癌) について診療を行っております。
皮膚は外に露出している臓器であり、癌の根治とともに整容面を考えた診療を行っております。

診療実績

  • 年間手術件数 (皮膚科全体、生検含む) : 約800件
  • 年間皮膚腫瘍手術件数 (中央手術室) : 約150件
  • 年間皮膚悪性腫瘍手術件数 (皮膚科全体) : 約100件
    (悪性黒色腫 約10例、有刺細胞癌 約30例、基底細胞癌 約30例)

診療内容


皮弁形成術

皮膚癌の多くは早期に治療を行うことで根治が得られます。 しかし、闇雲に広く切除を行うと、癌は治っても外見上の問題が残ります。
 当外来では、顔面などの整容面が問題になる皮膚癌の場合、腫瘍を切除した後、迅速診断で腫瘍が完全に切除されたことを確認し、皮弁形成術 (腫瘍の周りの皮膚を利用して欠損部を再建する方法) を積極的に用いて、癌の根治とともに、整容面でもより良い仕上がりを目指しております。

センチネルリンパ節生検術

腫瘍切除の際、転移が予想されるリンパ節を予め切除し、転移の有無を調べる検査です。
一部の腫瘍に対しては、このセンチネルリンパ節生検を行い、リンパ節転移の早期発見に努めております。

膿皮症など慢性炎症性疾患に対する外科治療

瘢痕、ろう孔を形成した慢性膿皮症に対する外科治療を行っております。 巨大な病変に対しては二期的分層植皮での再建を基本としております。

皮膚腫瘍に対する超音波診断

皮下にある腫瘍に対し、超音波を用いた簡便で低侵襲な検査です。 表在性の腫瘍の厚みなどの計測にも用いております。

入院について


小型の皮膚腫瘍であれば、外来での手術で切除可能ですが、切除後の欠損が大きくて植皮や皮弁を要する場合は1~2週間の入院が必要となります。
また、腫瘍の部位、大きさによっては、術後出血、離開の危険性を少なくするため、1泊~1週間程度の入院を勧めております。