後期臨床研修プログラムについて
呼吸器・感染症内科 後期専門研修の特色
一人前の呼吸器内科医になるためには、「胸部レントゲン、CTの正確な読影」「患者さまに苦痛を与えない気管支鏡検査」「非侵襲陽圧呼吸を含めた人工呼吸器の使用と全身管理」「症例に応じた適切な抗菌薬の選択」「心理的ケアを含めた肺癌診療」のすべてを習得することが必要です。
臨床の現場では誤嚥性肺炎などは院内のどの病棟でも発症しますし、ICU には一年を通じてほぼいつでも呼吸不全の患者さまがいます。ですから当施設では、これら全ての研修を、呼吸器・感染症内科病棟のみならず院内すべての病棟で、大勢の指導医が『徹底的に』指導します。呼吸器疾患を通じて、呼吸器のスペシャリストであるとともに、ジェネラリストである医師の育成に努めています。


専門研修プログラム
当科では、初期研修終了後の卒後3年目から、新潟大学医歯学総合病院を基幹施設として、新潟県内56連携施設、新潟県外7施設で構成されたオール新潟(大学基幹)内科専門研修プログラムと連携しながら、内科専門医、呼吸器内科専門医を取得するプログラムを行っています。
研修期間の1-2年目(卒後3-4年目)は関連病院施設で臨床研修を行い、呼吸器内科に必要な幅広い知識を獲得します。3年目(卒後5年目)からは、大学病院でより専門性を高めていきます。内科専門医、呼吸器専門医取得後は、さらにサブスペシャリティに応じて、アレルギー専門医、感染症専門医、がん治療認定医、気管支鏡専門医、睡眠医療認定医などを取得することも可能です。
卒後5年目を目安に、大学院あるいは社会人大学院に入学し、基礎研究(学内外の基礎研究室へ出向)ないしは臨床研究(呼吸器感染症内科)を行い、学位取得を目指すことも可能です。希望に応じて、国内留学や海外留学も含めた様々な研修プログラムを提供できますので、ご相談いただければと思います。キャリアプランに合わせて最大限に活躍できるように応援していきます。
呼吸器・感染症内科 専門研修キャリアパスイメージ

当科で取得された専門医・指導医の状況
116名の当科出身呼吸器学会専門医が県下で活躍しています。
そのほか当科出身の先生の専門学会専門医取得状況です。
呼吸器学会や他の専門学会専門医・指導医の取得状況
同門 | 大学 | 新潟県 | |
---|---|---|---|
総合内科専門医 | 116人 | 16人 | 605人 |
呼吸器専門医 | 99人 | 13人 | |
呼吸器指導医 | 38人 | 7人 | |
アレルギー専門医 | 19人 | 4人 | |
アレルギー指導医 | 2人 | 2人 | |
気管支鏡専門医 | 18人 | 3人 | |
気管支鏡指導医 | 9人 | 1人 | |
がん治療認定医 | 26人 | 4人 | |
がん治療指導医 | 7人 | 1人 | |
感染症専門医 | 15人 | 6人 | |
睡眠医療認定医 | 6人 | 2人 |