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私たちの研究室では、細胞や細胞小器官を形づくる生体膜の主要構成成分である「脂質」に着目しています。脂質は生体膜の単なる構成要素としてだけでなく、シグナル伝達や物質輸送など、生命活動を支える多様な生理機能にも深く関与しています。生体膜を構成する脂質種は千種類以上存在しており、生物はこれらを巧みに使い分けて様々な膜特性(生体膜コード)を作り出すことで、多岐にわたる複雑な細胞機能を制御していると考えられます。私たちは、多種多様な脂質が協調して生体膜の特性を創り出す仕組みと、その特性にもとづいて発現する生体膜機能を明らかにすることを目標として、研究を進めています。