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ご挨拶

新潟大学医学部長 染矢俊幸

 新潟大学医学部医学科では、世界各地の大学と教育と研究の国際交流を深めています。新潟の地の利と歴史を生かし、欧米諸国のみならず、ロシアや「環東アジア」地域と深いつながりを持っていることが大きな特色です。
 ロシア総領事館がある新潟は、長年にわたって日露友好の玄関口となってきました。この背景を生かし、医学部では1993年から極東とシベリアの医科大学と医学・医療交流を推進してきました。2014年に「日露の経済・産業発展に資するグローバル医療人材育成フレームワークの構築」(G-MedEx)事業が、文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択されたことにより、その国際交流事業は一気に加速しました(詳しくはこちら)。5年間の事業期間は終了しましたが、事後評価では最高評価の“S”をいただくことが出来ました。現在、このロシア交流で培った実績とノウハウを、他の国々との交流促進にも役立てています。
 学生交流では、将来国際的に活躍できる医師の育成を目指し、多層的なプログラムを整備しています。医学部2~4年生を対象にした夏期医学生交流は医学部の最も重要な国際活動の一つとして、ロシアの協定校を中心に半世紀以上続いてきました。この他、3年生を対象にした医学研究実習、5年生を対象としたミャンマー夏期医学短期研修、6年生を対象とした臨床実習があります。相手校はロシア、中国、スリランカ、マレーシア、アメリカ、イギリスなど9か国20校に及びます。
 また、大学院では、昨年度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」に採択された「日本-ASEAN連携による「こころの発達医学」指導者育成プログラム」が開始されました。ロシアに加え、ASEAN地域との交流も活発化し、医学部生と合わせると、年間70名ほどの学生が日本と海外を行き来しています。
 研究に関する国際交流に関しては、例えばミャンマーでは、ミャンマー国立衛生研究所をはじめとする複数の研究機関との協定により、本学がミャンマーの感染症研究拠点としての役割を果たしており、予防研究や新たな技術開発など、新潟大学には大きな期待が寄せられています。今後もこのような交流を積極的に推し進め、研究分野でのグローバルな連携、協力を広げて、本学医学科における新たな可能性を切り拓いていければと考えています。
 現在、新型コロナウイルス感染症の影響で海外渡航が制限され、対面での交流が困難となる中、新潟大学医学部ではオンラインを用いた国際学生フォーラム、医療英語のスクール、特別講義等、これまでになかった取り組みにも挑戦しています。今後も、このようなオンラインの利点を活かした国際交流の新たな形を模索し、国際的な学びの機会を提供してまいります。