腎・膠原病内科(第二内科)について
ご挨拶

山本 卓
内科・腎臓病・膠原病を一緒に学ぶ皆さんを歓迎します!
伝統を引き継ぎ、新たなチャレンジを続けます
新潟大学腎・膠原病内科学分野は、腎臓病・膠原病を中心に内科診療と研究を展開する教室です。当教室は、1910年に開講した第二内科学教室を前身とし、2015年に成田一衛前教授のもとで新たに発足しました。長い歴史を持ちながらも、常に進化し続ける教室です。
これまで、私たちは新潟県内外の医療の充実と、研究の国際的な発信を通じて、日本および世界の腎臓病・膠原病診療の発展に貢献してきました。具体的には、国内初の腎生検、血液透析の早期導入、新たな病態の解明、血液浄化器の開発、難治性腎疾患に関する調査研究など、多くの実績を積み重ねてきました。これらの成果は私たちの誇りであり、伝統を受け継ぎながら、さらなる挑戦を続けていきます。
オールラウンドな腎臓病・膠原病診療が魅力
当分野は、臨床診療を基盤とし、診療を第一に考えて活動しています。新潟県内の基幹病院や地域病院と連携し、幅広い腎臓病・膠原病診療を提供しています。
新潟大学医歯学総合病院では、医局医師が中心となり、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、二次性腎障害、急性腎障害、慢性腎臓病、透析療法、関節リウマチ、自己免疫疾患、血管炎症候群など、多岐にわたる疾患を診療しています。また、腎臓病・膠原病を基礎疾患とする患者さんの合併症管理にも対応しています。特に、膠原病患者の多臓器障害や透析患者の全身疾患管理は、内科学としての学びが深く、やりがいのある分野です。
診療では、患者さんに最適な治療法の選択や病態の考察、個々の背景を考慮したフォローアップについて、カンファレンスで活発な議論を行っています。他の医療スタッフとの連携も重視し、退院後のケアにも力を入れています。さらに、県内の基幹病院・地域病院でも、当科出身の医師が中心となってチーム医療を展開し、腎臓病・膠原病だけでなく、内科全般に対応しています。
腎臓病・膠原病診療の領域は広く、治療や手技の種類も多彩です。当科では、全国でも有数のオールラウンドな診療経験を積むことができます。また、内科疾患や全身管理にも積極的に関与しています。新潟大学第二内科・腎・膠原病内科のメンバーが丁寧かつ親切に指導しますので、腎臓内科・膠原病内科を志す若手医師の皆さん、あるいは新潟県で内科診療を行いたい皆さんのご参加をお待ちしています。
腎研究センターを基盤としたリサーチ体制
新潟大学腎・膠原病内科学分野は、新潟大学腎研究センターの臨床部門を担当しています。腎研究センターは、日本でも数少ない腎臓専門の研究施設であり、診療と並行して積極的に研究を行っています。
臨床部門である当科は、基礎研究部門・トランスレーショナルリサーチ部門と連携し、質の高い研究を発信することを目指しています。腎臓病・膠原病診療に根ざしたリサーチクエスチョンをもとに、基礎研究・臨床研究を展開しており、多くの大学院生が業績を上げ、博士号を取得しています。卒業生の中には、海外に研究留学し、グローバルな経験を積む方もいます。
長い医師人生の中で、大学院生として研究に専念する時期を持つことは、将来のキャリアの選択肢を大きく広げる貴重な経験となります。研究に興味がある方はもちろん、臨床を中心にしながらも研究に関心のある方も、ぜひご参加ください。
未来へ向けて
新潟大学腎・膠原病内科学分野は、変革する社会に応える医療を提供し、世界へ発信する研究を推進します。若手医師の皆さん、自己の成長と社会への貢献を両立できる当科で、一緒に学びましょう!
学歴
- 1998年3月31日
- 新潟大学医学部医学科卒業
- 2004年3月31日
- 新潟大学大学院医歯学総合研究科 内部環境医学講座 卒業
職歴
- 1998年5月1日~1999年4月30日
- 新潟大学医学部付属病院(内科研修医)
- 2000年5月1日~2000年6月30日
- 新潟大学第二内科(医員)
- 2001年7月1日~2003年6月30日
- 福井医科大学第二病理学教室(大学院生)
- 2006年7月1日~2008年4月20日
- 新潟大学第二内科(医員)
- 2008年4月21日~2011年3月15日
- バンダービルト大学小児科(研究員)
- 2015年5月1日~2016年6月30日
- 新潟大学医歯学総合病院 腎・膠原病内科(助教)
- 2016年7月1日~2022年5月31日
- 新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部(准教授)
- 2022年6月1日~2024年12月31日
- 新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部(准教授、病院教授)
- 2025年1月1日~現在
- 新潟大学大学院医歯学総合研究科 腎研究センター 腎・膠原病内科学分野(教授)
学会等における活動状況
- 日本腎臓学会
- 腎臓専門医・指導医・評議員、日本腎臓学会サポーター、CKD診療ガイドライン2023改訂委員会
- 日本透析医学会
- 透析専門医・指導医・評議員、統計調査委員会、危機管理委員会、専門医制度委員会、慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン改訂ワーキンググループ委員
- 日本内科学会
- 総合内科専門医、内科指導医
- 日本老年医学会
- 老年科専門医
- 日本腹膜透析医学会
- 認定医
- 日本腎代替療法医療専門職推進協会
- 腎代替療法専門指導士
- 日本CKD-MBD学会
- 評議委員
- 日本アミロイドーシス学会
- 理事
- その他
- J-DOPPS CKD-MBD ワーキンググループ
難治性疾患等政策研究事業 アミロイドーシスに関する調査研究 分担研究者
自治医科大学医学部客員研究員
受賞歴(科学研究費補助金受託歴含む)
- 2017年
- 日本医師会 医学研究奨励賞
- 2016年
- 日本腎臓学会 大島賞
歴代教授
腎・膠原病内科教授
- 平成21年(2009年)
- 成田一衛
教授就任
- 令和7年(2025年)
- 山本 卓
教授就任
旧第二内科・歴代教授
- 明治43年(1910年)
- 沢田敬義 教授
第二内科創設
- 昭和9年(1934年)
- 柴田経一郎
教授就任
- 昭和24年(1949年)
- 桂 重鴻
教授就任
- 昭和35年(1960年)
- 木下康民
教授就任
- 昭和55年(1980年)
- 荒川正昭
教授就任
- 平成10年(1998年)
- 下条文武
教授就任
- 平成21年(2009年)
- 成田一衛
教授就任